こんにちは、ギリコです!
OurAge読者の声を集めた連載「隣の50歳」。
今回きいてみたのは「世の中は不公平だと思うことは何ですか?」です。
「生まれた時代で人生がずいぶん変わるのは不公平だと思っています。私はいわゆるロスジェネ世代。就活でとても苦労しました。バブル期入社組の話をきくと愕然とします」「私は地方出身なのですが、進学や就活の際、都会の人に比べて不利なことを実感しました。情報量もコネのレベルも地方と都会では段違い」「サラリーマンは収入がガラス張りで、税金をとられ放題なこと。自営業の友人と話すと不公平さに怒りが……」「長男の嫁というだけで、義両親と義祖母の介護を押し付けられたこと」などいろいろなコメントが寄せられました。
さぁ、それでは結果発表です!
じゃじゃ~~んッ
1位 「仕事に関すること」
396票
OurAge読者の半数以上が働いているということもあってか、仕事にまつわるコメントが圧倒的1位でした。
「派遣社員ですが、仕事の内容は正社員と同じなのに年収は半分というのは不公平です」(57歳・その他)、「真面目に仕事をしている人より、仕事がいい加減でも上司のご機嫌とりがうまい人のほうが出世しているのを見たとき。本当に世の中不公平だと思う」(60歳・パート・アルバイト)、「男性と女性の給料格差です。学歴、キャリア、仕事内容のどれをとっても互角なのに、男性のほうがいろいろ優遇されているわが社の現状。日本はまだまだ男性優位な国だとつくづく思う」(47歳・パート・アルバイト)、「私は要領よくテキパキと仕事を片付けるタイプです。それが端から見ると仕事が少ない、または暇そうに見えるらしく、ダラダラ仕事をする人たちの手伝いをさせられます。でも、その分給料が増えるわけではないので不公平さを痛感」(51歳・会社員)、「今の職場は子どものいる人が優遇されており、子どもが理由であれば半休も自宅勤務も認められます。一方、子どものいない人が残業するのは当然とされていて、割り切れません」(52歳・会社員)
2位「親が裕福など、生まれ育った環境について」
208票
「子ども時代、裕福な家の子がなんでも買ってもらっていたのに比べ、我が家では欲しいものはほとんど買ってもらえなかったこと。幼稚園のお金持ちの家のクラスメイトが持っていたミッフィーの水筒、私も欲しかった。今でも思い出すと胸が痛みます」(49歳・専業主婦)、「片親家庭で、経済的に苦労して育ちました。進学などあきらめた夢がたくさんあります。そして日本も結局、実力ではなく学歴社会。世の中不公平です」(44歳・会社員)、「生まれた家が貧乏でした。ピアノやバレエなどのお稽古や歯列矯正を子どもの頃にやっておきたかった。こういったことは婚活のとき、重要なスペックにもなりますし」(52歳・専業主婦)、「私は生まれた家からして不公平そのものでした。だって中学生のとき父親を亡くし、その後の生活が大変だったから」(51歳・専業主婦)、「実家があまり裕福な家ではなかったため、教育を十分に受けることができなかった。親を恨むつもりはないが、世の中努力だけではどうしようもないことがある。親の経済力だけではなく、都会か田舎かなど生まれ育ったエリアについても同様だと思っています」(56歳・パート・アルバイト)
3位「美人、スタイルがいいなど容姿について」
199票
「世の中不公平と思うのは容姿についてです。清潔感や服のセンスなどは努力すれば磨けるかもしれませんが、生まれつきの容姿はどうにもなりません。美人に生まれた人は得をしていると思います」(52歳・その他)、「ダイエットを頑張っていますが、なかなか成果が出ません。なのでいくら食べても太らず、スタイルのよい知人を見ると羨ましく、不公平だと思ってしまいます」(45歳・専業主婦)、「飲み会でも職場でも、美人は何をしても許される。一方デブやブスだと明らかに周囲の対応が違う。それが不公平」(41歳・会社員)、「人は中身が大事といいますが、そんなことはない。やはり美人は何かと男性に親切にされていて、得をしている!」(不明)、「可愛い顔に生まれついた人が本当に羨ましい。下ぶくれの顔に小さな目の私ですが、違う顔に生まれていたら、もっと違う人生があったはず」(不明)、「昔職場に若くて可愛い子がいたんですが、何発ミスをしてもその子だけ怒られず、何でも許されていた。世の中不公平って心底思った」(40歳・パート・アルバイト)
4位「女に生まれたこと」
135票
「家事は女がするのが当たりまえという風潮には、不公平という言葉しか浮かばない。一方、男性がちょっと家事を手伝うと賞賛される。私だって毎日働いているのに」(51歳・会社員)、「きょうだいの中で母の面倒を一番見るべきなのは女の私と兄と弟が決めつけていること」(53歳・会社員)、「私が育った家庭は男性優位の考えで、弟がとても大事にされていました。忘れられないのは、デザートのときメロンが一切れ多く弟の皿に入っていたこと」(49歳・専業主婦)、「煮魚を作ると、頭側は夫で尾のほうは私なのが当然なこと。ある日〝じゃんけんで決めよう〟と提案したら夫に驚かれました。頭側を譲ってもらっていることを当然と思っていたのか、それとも気づいてすらいなかったのか?こうした些細なことでも女性というのは損をしているなぁと思います」(不明)
5位「健康、病気に関すること」96票
「30代半ばで原因不明の発熱が続き、やむを得ず仕事を辞めた。その後、何か所目かの病院で先天性の疾患を持っていることが判明。10回以上の手術を受けて、なんとか日常生活を送れるようにはなったが、少し疲れただけで発熱が数週間続くので、外出やスポーツができない。普通のことが普通にできないことにもどかしさ、不公平を感じている。健康でいることは宝を持っているのと同じだと思います」(不明)、「40代半ばで全身に激痛が走る病気になってしまったこと。痛みがひどく家事はおろそかになり、仕事もできない。なぜ私がこの病気に?と思ってしまう」(54歳・自由業)、「私はいわゆる虚弱体質です。いつも何かしらの薬を服用し、風邪をひけば寝こみ、一泊だけの旅行でも帰宅すると寝込む……これは損をしている、人生を楽しみたいとここ3年ほどはヨガで体調を調えようと模索しています」(49歳・専業主婦)、「まだ40代の友人が数人亡くなりました。元気そうに見えたのに、くも膜下出血、心筋梗塞、がん……人の寿命って決まっているのかもしれませんが、不公平を感じずにはいられません」(不明)
「隣の50歳」、今回はここまでですがいかがでしたか?
なかでもギリコが身につまされたコメントが多かったのが、4位の「女に生まれたこと」です。とりわけ家事や子育ての負担が妻側に偏っている現状について、数々の声が寄せられました。最後にふたつ、印象的だったものをご紹介します。
「私の場合、まず結婚したとき、苗字が変わることでやらなければならない手続きがたくさんあった。そして子育ては妻が中心で夫はお手伝い感覚。そのことで夫婦が揉めると夫の両親が割って入ってきて、私が責められる。また、私が会社の飲み会に参加しようとすると夫から苦言が。〝でもこの飲み会は強制参加なの〟と言って謝りながら飲み会に出れば、そこではセクハラが当たり前」(不明)
「不公平と思うのは家事は女がやって当たり前という、昔から日本にある発想です。我が家は私も夫と同様に仕事をしていますが、帰宅するとまずお風呂を沸かし、仕事をしながら考えていた献立で夕食の準備をしなければならない。一方夫は帰宅後、お風呂に入り、テレビを観ながらくつろいだりすることができるのに……子育てについても同じでした。最近の若い人たちは男性も家事をやっていると聞きますが、日本特有の男尊女卑の考えは根深いのではと思っています」(不明)
コロナ禍となってから3度目の夏がきます。
今年の夏休みはどう過ごそうか、すでに計画を立て始めている方も多いのではないでしょうか。
夏休みまであともうひと頑張り、体調に気を付けて元気にお過ごしくださいね。
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イラスト/すぎうらゆう