占い界のレジェンドが語る、大きな運気の節目の捉え方とは?
運気を知ると生きやすくなる理由とは?
大好評発売中の『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2025』(集英社インターナショナル)。その出版を記念して、「水晶玉子の開運HAPPY LIVE!2025」が、10月12日(土)に二部構成で開催されました。
大盛況だったこのセミナーの報告レポート、第1回目は2020年からの大変革の振り返りと2025年の予測を、第2回目は開運行動と開運スポットを。第3回目はスペシャルゲストの鏡リュウジ先生との聞きごたえたっぷりのトークの模様をお届けしました。
第4回目の今回は、読者の質問から派生した、運気の節目になる年の話題をピックアップ!!
50歳で迎える「カイロンリターン」が教えてくれること
たくさん寄せられた質問の中に50代の方からの相談がありました。
「気づいたら、50代家族なし、パートナーなし、友達なしになっていました」という乙女座・亢宿の方の、OurAge世代ならドキッとするリアルなお悩みです。
水晶先生「乙女座の方は、この数年は人間関係が大きく変わる時だったから……」
鏡先生「人間関係を選別する時期だったと思います」
水晶先生「もっと違う人間関係を構築していくために、あえて手放したと考えてもいいと思います」
鏡先生「これはこの方だけの問題ではなくて、今の社会の大きな問題の一つだと思います。人生100年時代になって、50歳でも、人生がもうあと一周ありますから」
そこからテーマは、誰しもが50年に一度巡る「カイロンリターン」の話へとーー。
鏡先生「西洋占星術にはカイロンという星があります。土星と天王星の間を回る星で、公転周期は50年。誰でも50歳になるとカイロンリターン(自分が生まれた時の場所に星が戻る)が訪れます。そしてギリシャ神話でのイメージはケンタウロスで、僕はこの神話がとても好きなんです。
ケンタウロス族の中でもケイローンは優秀な医者。ところがあるとき、英雄ヘラクレスが放った毒が塗られた矢が足に刺さります。ケイローンは半分神の血を引いているため不死身なのですが、あまりの痛みのため、不死身の運命を神々に返して天に上り、射手座あるいはケンタウロス座になったと言われています。この神話は、万能の医者ですら癒せない傷があることを教えてくれていると思うのです。
50歳という年齢、カイロンリターンは、傷や痛みも自分の大事な一部で、自分の時間が有限であること、寂しさをどう受け入れていけるかを考える時期になりますが、それを知ることで逆に豊かになることもあるのではないでしょうか」
人生の前半は、自分の弱さやコンプレックスを乗り越えていく勢いのある時。後半は、自分ができなかったこと、生きられなかった生き方とどう折り合いをつけ、その思いとどう一緒に生きていくかを考えていく時。そのことを、ケイローンの神話は伝えてくれているそう。神話の教えに触れて、心の“揺らぎ”も少し収まりそうです。
東洋の占いでも、60歳の6年前、6年後は、運気の切り替わり時
また、水晶先生によれば、東洋の占いでも、干支が一回りする還暦の六年前と六年後は、「天剋地冲」(てんこくちちゅう)という、それまでの人生の形を壊して、変えていく運気が巡るそう。
天剋地冲は、それまで続いていた人生に、強烈なリセットボタンが押されるような時。今日から明日へ、当たり前のように続いていた道が、ふと足元を見るとなくなっている、そんな状況が起きやすいのだとか。
水晶先生「54歳、66歳ですね。昔は55歳が会社の定年だったので、天剋地冲の頃にそれまでの仕事を終えて、次の人生のことを考えていたのだと思います。今は定年が延びているので、次の天剋地冲の66歳頃に、大きな変化が訪れることになるのかもしれませんね」
また、仕事以外でも、「今までの生き方を壊して、新しい生活を築いていく」ことに。当たり前に続くと思っていたことが終わったり、なくなったりするのは怖いこと。でも、それがいつなのかを知ることで、大きな変化の時期に向って準備することもできます。「天剋地冲」も人生プランを考える時の参考に!
鏡先生と水晶先生が「星占いを勉強してよかったこと」とは?
質問コーナーでは、水晶先生から「星の巡りは、自分が幸せになるために取り入れればいいと思います。占いに支配されて、悪い年だからとしょんぼりすることはありませんよ!」と激励の言葉が!
すると、鏡先生からもこんな素敵なメッセージが。
「星は12星座、27宿と、ぐるぐる動きます。“どうしてこんなしんどいことが起こるんだろう”と思っても、その時の星の巡りを調べると、かつての偉人たちも同じ巡りを経験しているのが分かります。
また、その時の全ての星の配置を調べると、その配置は何万年たってもやってこないことも分かります。つまり、この時間は一度しか生きられない。今のこの時間は、マリー・アントワネットですら経験できないことなんです!
だから、“なんで私だけがこんな目に”と思う時は、“星は巡っていて昔も同じことを誰かが経験してきている”と。“自分はなんてちっぽけな存在”と思う時は、“この時間はマリー・アントワネットも生きられなかったんだ!”と思えばいい。この2つを知れたことが、僕が星占いを勉強してよかったと思うことです」
そのお話を頷きながら聞いていた水晶先生も、
「『開運暦』で365日の運勢を占っていて思うのは、“いいことも続かないけど、悪いことも続かない”ということです。いろいろな星が日々動いているのを知ると、今日嫌なことがあっても、明日は今日とは違う日になると分かります。そんな風に考えられるのが、私が占いを勉強してよかったと思うことです。皆さんにもそんな気持ちで『開運暦』を使って、毎日を楽しんでもらえたら嬉しいです」
と、占いへの思いを語ってくれました。
占いを大事に思うお二人の話に、読者の皆さんはもちろん、スタッフ一同、ジーンと胸が熱くなりました!
西洋占星術とオリエンタル占星術の関係、2025年の運気の解釈が深まり、聴きごたえたっぷりの1時間半。お二人のハッピーなメッセージを心に刻んで、2025年にたくさんの笑顔と幸せを引き寄せましょう!
構成・文/神山典子
★好評だったイベント配信をイッキ見!★10月12日(土)開催の「開運HAPPY LIVE!」2本分を動画でまとめて視聴できるオンデマンド版はこちら>>
大激震の2025年の警戒日、開運日もズバリわかる!!
『オリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2025』好評発売中!!