「目標を持ち続けている人って強いし、ハッピーですよね」と語る米倉涼子さん。そんな米倉さんが大事にしたいこれからのことについて語ってくれました。
本当にやりたいことがやれる未来にしたいから
今、40代という年齢を「あまり意識はしていない」というけれど。
「気づいたらオバサンの領域にいるなとは自覚しています。『あの女優キツイよ、見た通りだよ』って言われても困るので、みんなに優しくしようと思ってます(笑)。それに最近は高性能カメラで撮影するから、撮ったシーンをチェックしてみると、小ジワが!(笑) だから以前より化粧品の消費量が多いんじゃないかな。
必要なものは入れていきたいと思うので、ガンガン塗ってます。でも私、とりあえずナチュラルでいたい。自然なまま、ジタバタはするけれど少しずつちゃんとシワを刻んでいきたいですね」
だから美容と同時に、大事にしたいのはこれからの生き方。この先を見据えて今、米倉さんが取り組んでいるのが、英語やスペイン語など語学の習得。
「やっぱりしゃべれるほうが、ずっといいじゃないですか。例えば外国の人が片言の日本語で挨拶してくれればうれしいし、『何がやりたいの?』って聞かれたときに、英語なら英語、スペイン語ならスペイン語で返事をしたいんです。
きっかけは踊りですね。アルゼンチンタンゴを習っていたときに、先生がスペイン語で私に言ってくれていることを誰かに通訳してもらうと、大事なことを聞き漏らしているような気がして、すごくもどかしかったから。
スペイン語がわかればイタリア語も少しわかりそうだし、もっと話せるようになったら、きっともっと楽しくなる。それこそ『40代最高!』ってなるかもしれないでしょ?(笑)」
何をしても楽しい時代は過ぎたけれど、年齢を重ねた今楽しいのは、自分が見つけた本当にやりたいこと。本当にやりたいことに、近づいていくこと。
「先日のパラリンピックの自転車競技で、金メダルの日本最年長記録を作った50歳の選手がいましたよね。あの方が『最年少記録は二度と作れないけど、最年長記録はまた作れる』っておっしゃったのが、すごくチャーミングでカッコいいと思いました。
つらいこともたくさんあると思うけど、ポジティブな表情で、大きな目標を持ち続けている人のほうがやっぱり強いし、ハッピーだと思うんです。私もこの先、本気でやりたいことを見つけたい。きっとすぐに見つかる、なぜかわからないけど、そんな予感があるんです」
米倉涼子さん
Ryoko Yonekura
1975年8月1日、神奈川県生まれ。’93年モデルデビュー。’99年に女優に転身し、数々のドラマ、映画、舞台に出演。2012年ミュージカル『CHICAGO』に主演し、NYブロードウェイデビュー。’17年、’19年に再演も果たす。2012年スタートの主演ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」が大ヒットし、現在第7シリーズに出演中。’20年4月に個人事務所Desafio(デサフィオ/「挑戦」を意味するスペイン語)を設立
米倉涼子さんインタビューの第1回目と第2回目は、下のリンクから読むことができます。
米倉涼子さん「顔と体はつながっているから、全身キレイを目指します」
撮影/土山大輔(TRON) ヘア&メイク/奥原清一 スタイリスト/えなみ眞理子 ネイル/菅 実加子 取材・原文/岡本麻佑