コラムや作詞、ラジオのパーソナリティなど、数多くの分野で活躍するジェーン・スーさんの、アラフィフに向けた7つの心得の中から、心得4「推し活のススメ」をご紹介します。
心得 4
生きがいは大事です。
推し活のススメ
1年ほど前からある人のファンになり、“推し活”をしています。誰かを応援するのが、こんなに楽しいものだとはそれまで知らなかった。
元気が出ないときやメランコリックな気分のときも、推しの動画を見るだけで復活できます。寝たり食べたりも有効ですが、年をとると以前のような暴飲暴食ができなくなるんですよね。
最近ではファミレスのパフェ1個を完食するのがつらくなり、ストレス解消法として使えなくなってしまいました。
推し活はある種の消費と背中合わせなので、「どこで線引きすべきか」という後ろめたさはつねにあります。
でも私の元気のためには推しが必要だし、何より毎日が楽しい。推し活はもはや信仰だなと、しみじみ思います。
特に推せる対象がないという人も、ぜひ夢中になれる何かを探してみてください。生活に潤いが生まれますよ。
お話を伺ったのは
ジェーン・スーさん
Jane Su
1973年、東京生まれの日本人。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」のMCを務める。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で第31回講談社エッセイ賞を受賞。近著に『ひとまず上出来』(文藝春秋)、共著となる『新しい出会いなんて期待できないんだから、誰かの恋観てリハビリするしかない 愛と教養のラブコメ映画講座』(ポプラ社)がある
『ひとまず上出来』
(文藝春秋)
前回までご紹介してきた「アラフィフの心得」は、下のリンクから読むことができます。
※次回はアラフィフの心得5をご紹介します。
イラスト/平松昭子 取材・原文/上田恵子