日々の小さな積み重ねが、健やかな心と体をつくる。
切実ではなく、楽しみながら続けたい自分のための小さな約束。少しずつ変わっていく体に「ありがとう」と言いたくなるYOJOライフとは。
今回のYOJOライフは株式会社クィーン代表で、ヘアケアブランド、uruotte(うるおって)の開発から立ち上げまでを担当された笹川直子さん。2回にわけてご紹介します。
笹川直子さん Naoko Sasagawa
profile
1968年生まれ。株式会社クィーン代表。ヘアケアブランド、uruotte(うるおって)の開発から立ち上げまでを担当。2005年に発売したアミノ酸シャンプーが人気ロングセラーに。髪や肌に優しく、心地よい感触や天然精油の香り、忙しくても続けられるシンプルケアの商品は美容業界でも話題。自社運営のサロン「グルニエ」での食・美容・フードなどのイベントも評判。
uruotte(うるおって)のホームページはこちら
自社運営のサロン「グルニエ」のホームページはこちら
不調や病気があっても楽しく面白く。これからの人生を前向きに
子どもの頃は肌が弱く、母親の方針で自然食を食べ、石鹼で髪を洗っていたという笹川直子さん。大人になってからも石鹼洗髪を続ける一方、肌をなるべく刺激しない、より使い心地のよいシャンプーを探し続け、「では自分で作ってしまおう」と自社で開発を開始。2005年にアミノ酸シャンプーを発売。
オーガニックホホバオイルを配合し、コンディショナー不要で1本ですみ、髪や頭皮、肌が敏感な人にも優しく、家族全員が安心して使えます。笹川さんにとっても、肌に悩みを抱える人にとっても理想のシャンプーになりました。以来、笹川さんはこれ一筋。
仕事、家事、子育てと多忙な日々を送る笹川さんが、“なんとなく不調”を感じたのは50歳を過ぎた頃でした。また同じ頃、17歳の頃からの目の持病がもとで白内障になり、20年3月に手術。
その影響で、片方の目の視力がかなり低下し、左右の目の見え方のバランスが悪くなるという事態に。
「閉経を境に、疲れやすさや肩こりなどの不調を感じはじめ、気分も沈みがちに。また、白内障の手術のあとの視力の低下で、特別なメガネによる矯正が必要になったり。
でも、そこでクヨクヨしていたら何もできなくなってしまうので、なんでも楽しむ方向に気持ちを切り替えるようにしました」
そのひとつが、20歳の頃から趣味で買い集めてきた現代アートの存在。休日はお気に入りのギャラリーをはしごするのが、何よりの楽しみだとか。
「最近はそれが実を結び、アートが取り持つ縁でさまざまな人と出会い、作品を購入した作家さんと一緒にお仕事もできて。気持ちを前向きに立て直すきっかけになってくれました」
次回は、笹川直子さんの4つのYOJOをご紹介します。
撮影/フルフォード海 ヘア&メイク/今井友子 取材・原文/向井真樹