コロナ禍の影響で人となかなか会えなかったり、必要最低限の買い物だけで済ませてしまったり、ライフスタイルが変化する中で考える基準がどのように変わったのか、読者の声をご紹介します。
(アンケートは2020年11月実施、回答者325人)
人間関係の基準で変わったことは?
人とのつながりの大切さを実感する一方、不要なものもまた人づき合いの中にありました。
「家族がいる煩わしさと、いつも誰かがいる安心感。両方の感情を行きつ戻りつしている」「なんとなくつながっていた友だち。こういうときこそ、真の友だちがわかる」「まわりの人に自分の思いを伝える方法を考えるようになった」「友だちは多いほうがいいという考え方はいらなかった」など。
読者の声
次はないと思って人と会おう、と思った。
(40代独身・一人暮らし)
人に腹を立てることが少なくなった。「そういう考え方もあるのか~」とか「できないことはやらなくていいよね~」とか「なんとかなるかも~」とか。
(50代既婚・子ども二人)
友人の整理。本当に今後も必要な人か、考えた。それが今後の生き方にも影響すると思った。無理のない生き方、丁寧な生き方をしていこうと思った。
(50代既婚・二人暮らし)
友人とのランチ会がなくなり、せいせいしている自分に気がついた。友人と会うのは息抜きだと思っていたが、案外そうでもなかったのかも。
(50代既婚・子ども二人)
結婚願望が芽生えた。
(40代独身・実家暮らし)
もの選びの基準で変わったことは?
「大切ではなかったこと」に物質的なものを挙げた人はたくさん!「スーツ」「あり余っているゲームや本」「ファンデーションと口紅」「洋服。この一年で着たのはほんの数着だけ」「見栄のために買った品物」「使うからと手つかずでしまっていたもの。いつか着るからとしまっていた昔の服」「高級化粧品」など。「過ぎたるは及ばざるがごとしと気づいた」。まさに!
読者の声
物欲が減退した。
(50代・一人暮らし)
余計なモノやコトを、大々的に片づけた。必要なモノは購入し、あってもなくてもよいモノは、ないほうがよい! と思えたので、買わないか手放すか、お金の使い方を変えた。人間関係も整理した。お茶に行ったりランチに行ったりしないから服も買わなくなり、モノは減ってすっきり、人間関係もすっきり。本当に大事な人やコトにお金をかけられるようになった。
(40代独身・二人暮らし)
服を買わなくなった。服を選ぶことも楽しみだと思っていたが、違っていたと感じた。
(50代既婚・子ども一人)
イラスト/内藤しなこ 取材・原文/井尾淳子