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【50歳からの断捨離®道 】服を処分できない人の言い訳は「痩せたらまた着るかも」「(値段が)高かった」。関係の終わった服は昔のカレみたいなもの。新しい自分になりたければ潔く手放すべし。

断捨離®とは「断つ」「捨てる」「離れる」。ヨガの「断行」「捨行」「離行」の3つの頭文字を合わせたもの。単にモノを整理する、捨てるということではなく、モノと自分の関係を見つめ直し身の回りを片づけていく方法。自己探訪メソッド。50代の断捨離トレーナー佐藤ひとみさんに、断捨離の極意を教えていただきます!

こんにちは、佐藤ひとみです。

今回は服の断捨離についてお話します。

 

まず最初にお見せするのは、断捨離を知る前の我が家の服の収納風景です。

写真右側にぎゅうぎゅうに吊るしてあるのが、主人と私の服。

服のラックが奥にある押し入れの扉を半分塞いでしまっています。

 

そして下の写真が現在の私のクローゼットです。

ここに服やバッグ、帽子などをしまっています。

扉を開けば、どこに何があるかすぐわかります。

 

 

断捨離を知る前と知った後でどれだけ違うのか、それをこの2枚の写真でまずは実感していただけましたでしょうか。

 

ではクローゼットの中を具体的にご紹介していきますね。

 

上段にはバッグとスーツケースを置いています。

持っているバッグはこれで全部。一番左端のバッグは手放そうと思ったことがありましたが、あらためて考えてみたところ、また使うようになりました。

〔所有しているバッグは4つ。ハンガーは無印良品のもの〕

 

何を考えてみたのかというと、バッグと自分の関係性です。

断捨離ではモノと自分の関係性を問い直します。

関係が終わったと感じたら、手放すのです。

でもこのバッグは私にしては値段が高めだったので、買った時 には嬉しかったものの 、お上品過ぎて、子育て中の私には機能的でなく、ほとんど出番がありませんでした 。実際、使ったのは年に数回のみ 。

それで、使わないならと処分の対象に。

けれど処分前にもう一度使って、確認してみたら「あれ?毎日のスーパーにでもいい んじゃない?」となり、使っているうちに愛着が湧き、超お気に入りに。

関係を結び直しました。

 

子どもが 小さいうちは斜めがけができ、 両手が空けられる紐付きじゃなきゃ困る 。ファスナー はいちいち面倒……という思い込みが、そのままだったことに気付きました。

時間の経過とともに、状況も変化するわけで、それによって関係性も 変わります 。

今の私にとって の要・適・快は日々変化 するのです 。

なので手に取らなくなったら問い直し を。

 

服を増やさないコツ、それは〇〇〇〇の数を増やさないこと

 

服を増やさないコツ、それはとても簡単です。

 

ハンガーを増やさないこと。総量規制ですね。

 

一着購入したいなら、先に一着処分する。

よく1in 1out と言いますが 、断捨離では 1out 1in 。

出すが先 です。

空間を作ってから、 快く次を迎え入れます。

電車でも、エレベーターでも、降りる、出る方が 先ですね。

それに尽きます。

 

断捨離の考え方では、服=鮮度やエネルギー。

食べ物と同じです。

身にまとうものは、新鮮で元気をくれるものを。

 

そして関係の終わった服=元カレみたいなもの。

着ていないのにずるずると所有し続けて手放さないのは、別れた彼のことをひきずっているのと同じなのです。

 

新しい恋人に出会いたい、つまり新しい自分になりたければ、潔く手放しましょう。

 

 

クローゼットには衣裳ケースを3つ置いてあります。

その中をお見せしますね。

 

ひとつ目のケースには、トップスやデニム、パンツといったボトムスをしまってあります。

〔きちんとたたまれて収納してあるトップス。断捨離の基本的な考えのひとつである〝取り出しやすく・しまいやすく・尚且つ美しい〟は、あらゆるところで実践されている〕

 

衣裳ケースの上に置いてあるのは帽子と旅行用のボストンバッグです。

帽子はひとつしか持っていません。

 

2つ目の衣裳ケースには、ベルトや洋服ブラシなどの小物を入れています。

〔引きだし奥のクリーム色の箱はソーイングセット。なんと小学生のときから愛用しているものだそう〕

 

竹のスティックは踊り用バチです。

『断捨離® 上げ潮太鼓』(※)というのがあり、その練習のときに使うものです。

(※断捨離® 上げ潮太鼓 民謡加賀山流家元 加賀山昭先生の代表作「上げ潮太鼓」とやましたひでこさんが提唱する「断捨離 ® 」のコラボレーション 。 モノを捨てる心情を威勢の良い舞踊曲「上げ潮太鼓」に乗せた「断捨離 ® 上げ潮太鼓」として 誕生。コロナ禍で塞ぎがちな雰囲気漂う中 、 歌い、身体を動かし、そして笑顔にと 、『やましたひでこ with 断捨離 ® トレーナー』がやましたひでこさんの公式 YouTube に昨年一般公開。 「一度聴いたら 思わず口ずさんでしまう 〝ぽ~い ぽ~い ぽ~い〟、心も朗らかに軽くなります。実はこの踊りを携え、私達は 2023 年年末の紅白歌合戦に何らかの形で参加することを目論んでおります その踊り用 バチです」)

 

ブラシの隣にあるスカーフは服を着るときファンデーションなどがつかないよう、フェイスガードとして使っているものです。

 

 

3つ目の衣裳ケースには手提げや旅行の際に細々としたものを入れるポーチ、断捨離トレーナーとして活動するときの赤いエプロンなどをしまってあります。

授業参観などで娘の通う学校へ行くときに持参するスリッパも、ここにしまってあります。

 

アクセサリーやハンカチ、靴下やインナーウェアは別室にある、この小ぶりなチェストに。

〔チェストは敢えて左右に空間を空け、壁の真ん中に置いている。そうすることでチェストがインテリアとしてさらに際立つ。ただいま、壁を飾る絵を探しているところなのだそう〕

 

この部屋には姿見を置いてあり、いわば我が家の更衣室ともいえる場所。

夜はここで仕事をすることもあります。

この部屋の作り付けのクローゼットには、夫の服をしまってあります。

 

ぎゅうぎゅうにモノを押し込まない。空間に見合った数・量で

 

チェストの中をお見せしますと、右側三段は私のモノを入れてあります。

上段はアクセサリーとアクセサリーを持ち運ぶときのポーチを。

 

中段は下着などで下段はハンカチやマスク、カイロなどをしまっています。

引き出しというこの空間に見合う数、量しか持たないように心がけています。

 

断捨離トレーナーとしてご相談者のお宅に伺うと、押し入れから大量のマスクやトイレットペーパーが出てきたり、引き出しにぎゅうぎゅうにモノが押し込まれていたりするのですが「何でそんなにたくさん必要?」「そんなにたくさんあって、モノの管理ができる?」と思います。それにモノがぎゅうぎゅうに入れられた引き出しは、開けたとき心地よくありません。

 

 

夫の引き出しもご紹介します。

ここには靴下やハンカチ、マスクなどがしまってあります。靴下は毎日履くものですが、マックスで7~8足まで。それ以上は必要ではありません。

 

 

下の段には下着や手袋を入れてあります。

下着も5枚まで。それ以上は増やそうと思いません。

ワイシャツやランニングシャツはハンガーにかけて、クローゼットにしまってあります。

 

取材のときに、この連載の担当編集者から「えー、靴下が7足、パンツは5枚?それって少な過ぎませんか?」と言われたのですが、毎日洗濯すれば十分足ります。

 

 

次回は「家の顔、玄関」です。

お楽しみに!

 

・佐藤ひとみ
・佐藤ひとみさん
断捨離トレーナー
公式サイトを見る

愛知県豊田市に生まれる。愛知県立女子短期大学卒業後、名古屋テレビ放送株式会社(現在の通称メーテレ)に入社。その後テレビ局を退職し、上京。俳優・船越英一郎率いる劇団ドラマティック・ミュージカル・シアター・マガジンに入団。13年間の東京生活を経て地元に戻る。42歳で結婚、45歳のとき娘を出産。思うようにいかない子育てなどに悩んでいるとき、ネットで断捨離を知る。実践してみたところ、暮らしだけではなく自身も大きく変化。「愛知豊田断捨離会」代表。52歳。

 

※断捨離はやましたひでこさんの登録商標です

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