歳を重ねたなら梅の時期には梅干しを、らっきょうが出たなら酢漬けの準備と、その季節のあれこれを穏やかな表情で楽しんでいられるのだろうなあ・・なんて思っていたのに、嘘のよう、マッハで時間はどんどんと進み、なんとか紫蘇ジュースの準備・・、といっても畑から赤紫蘇を抜いてきたのを洗っただけの今・・・。
余裕・・とか落ち着いて・・・なんて顔が出来るのはいつになることやら。
それでも何か、「梅雨時期の今だからこそ」を味わう作業がないものか・・と思っていた先日、訪れていた鹿児島の友人宅の庭にたくさんのどくだみ発見!
「数年前、蚊に刺され過ぎて“どくだみちんき”が作りたくなって、道路脇に咲いてるのをひっそり摘んでたんだー」
そう彼女に話すと、麦わら帽子とカゴをサッと手渡してくれ、「じゃ、摘みに行こう!」と早速。
あるある、ハート型の葉っぱに白の可愛いお花!
顔を近づけると、独特の香りがぷんと鼻に届き、「この香りが効きそうなんだよねー」、一つ一つ手で摘んでカゴの中へ。
と思ったら早速指を蚊に刺され、チンキ完成を急ぎたい気持ち150%。
蚊にしてみれば静かに休んでいたところを突然ガサガサされたら、チューっとしたい気持ちになりますよねえ・・・(涙)。
十分に摘んだ花を洗い乾かしているところに現れたのは、お庭で飼われている鶏。
聞けば、お料理で出た野菜クズはこの子のご飯となり、鶏ちゃんからは卵が返される、素晴らしき循環と共存。
長らく生ゴミをどう活かしていくのがいいのか悩み中の私にとっては、膝をポンと打ちたくなるほどの光景。
各家庭で出来る環境への取り組み、一つの答えに出会うこともできました!
「鹿児島ということで焼酎で乾杯!」といきたいところ・・ではありますが、こちらはどくだみを詰めた瓶の中に並々注いで、はい出来上がり!
完成から1週間ほどした自宅にて、出来栄えを試せと言わんばかりに運良く蚊に刺されたので、数滴垂らしてみると、痒みは早々になくなり、上手く仕上がった・・予感。
(とはいえ素人作りの素人チンキ、万人に効くかどうか、アレルギー問題など、興味を持たれた方におかれましては、ご自身の判断でお願いいたします。
とにかく刺されやすい体質で当然、市販の虫除け、虫刺され薬も整えておりますが、「今だからこそを味わう」がしたい作業・・ということを楽しみました!)
フレッシュなものが出回っているうちに食しておきたい一心で、山形の農家さんに送ってもらった実山椒は、枝から一つ一つ外していく映えない作業・・だけど、
「株に棘のある山椒とない山椒、そして雄株と雌株があるんだって!」
なんて夫と二人、山椒談義を交わしながら作業を進め、アクを抜き終えたあと、念願の美味しい実山椒と牛肉のしゃぶしゃぶ、実山椒入り稲荷寿司にたどり着くことができました。
さらにはこの実山椒が山形から届いたことで頭が山形への思いに占領され、気づけば新幹線に!
佐藤錦、紅秀峰・・・と6、7月の山形はさくらんぼで賑わう季節。
迎えに来てくれたお友達の畑に到着後、カゴを腰に巻き、さくらんぼ収穫とパック詰、出荷のお手伝い!
とは言いながらも教わることがいっぱいで、戦力になってなさそう・・・な気配しかありませんでしたが、パック詰が繊細かつ技術を要するものと改めて知れたのは、私にとって大きな収穫となりました。
山形から戻った翌日に出かけた我が畑では、待ちに待った夏野菜達の収穫がようやく楽しめるようになってきていました。
枝豆、とうもろこし、きゅうり、トマト、なす、ピーマン、オカヒジキにモロヘイヤ!
梅雨の手作業の後に続く、熱々太陽を浴びながらの夏作業・・・。
虫刺され対策もバッチリ、洗い終えた紫蘇でジュースを完成させたらそれらを車に積んで、元気に畑へ向かおうと思います!
加藤紀子
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