今年は「いつかはやってみたい!」と思っていた「いつか」を実現すべく、立ち上がることにしました!
まず一つ目は田んぼでの“米作り”。
一昨年の秋、長野県御代田町で知人の田んぼの稲刈りを手伝わせてもらった時に、触れた稲穂の強さに驚き、“手刈り”作業の大変さ、ハザ掛けの技術に大きな衝撃を覚えました。
「いただきます」と大切に食べていたお米だけど、野菜同様人の手で丁寧に向き合わなければ、私たちの口に入ることはないのだなと、より感謝の気持ちを抱くようになり、お米作りも知ってみたいなあ・・なんて密かに思っていた、昨年末。
ここの所、時間を見つけては遊びに行っている、長野県小諸市にあるビストロでシェフとお話ししていたら、「米作りクラブの会合があるんだけど、一緒に行きます?」と、気になる一言。
せっかくだしとお邪魔すると、地元&移住者の方々が農家さんに手解きを頂いて、お米作りをしているグループとのこと。
育て方は水田にカモを放ち、雑草や害虫を食べてもらうことにより、薬を使わずとも稲を育てることが出来る“合鴨製法”だそうで、
「鴨のヒナ、発注は終えました!」
「田中さんはヒナの慣らし保育をお願いします!」
「電気柵もしたほうがいいね」
なんて、次々交わされる会話は聞けば聞くほど、参加したい気持ちがムクムク。
当然ながらメンバーに知り合いはほとんどいないけれど、このチャンスを逃したらお米作りを知る機会を失いそうだ!
都内からもアクセスは良いし、頑張れば通えるぞ・・と、勇気を出して「仲間に入れてください!」と、お願いした結果・・
翌朝、早速のトラクターレッスン!!
運転速度の調整やハンドル捌き、車の運転とは似て非なる事ばかりで、ハラハラがずっと。
それでもお米師匠の指導のおかげで、まさかの田おこしデビューさせてもらうことが出来ました!
そんな私はカモの餌となる野菜担当(畑から持っていくよー)!
近くにそびえる浅間山に見守られ、田植えから稲刈り、そしてお米が食べられるまでの全てを、精一杯体験させて頂こうと思います!
そしてもう一つが、“薬膳”。
これまで長く野菜を育て、調理して楽しんできましたが、ただ「美味しい!」と食すだけではなく、野菜の持つ力や健康に繋がる食べ方が知りたくなり、去年の秋、薬膳料理研究家であり世界中医学連合会理事も務められている、谷口ももよ先生の講座にて「東美薬膳認定アドバイザー」を習得しました。
(先生は去年、OurAge内『いつもの食材で簡単お助け薬膳レシピ』の短期連載もされていたのでご存知の方も多いかと!)
ももよ先生とは「豆腐マイスター講座」を受講した際にご縁をいただき、お会いするたびに薬膳の知識や魅力を聞かせてもらっていたものの、漠然と抱く「接したことのない単語、覚えることの多さ、難しい知識」のイメージが強く、どうしたって近づける気がしていなかったのに、時がきたとでもいうのでしょうか、「いよいよ学びたい」のスイッチが突然、カチリ。
まず初めに薬膳料理のレッスンを受けてみると、季節の養生に必要とされる野菜と旬野菜の相互性にびっくり!
「だからこの時期に育つんだ!」や「だから体が必要としていたんだ!」と、納得の「だから」がいっぱい。
さらには、勝手に想像していた「薬膳って良薬は口に苦し・・」は一切見当たらず、ただただ美味しい!真似したい!続けたい!お料理と味ばかり。
そうなるとその意味と背景が知りたくなり、後日のクラスでテキストに沿って教わってみると、「ほほー!」な知識・・がどこまでも・・じゃなく果てしなくで、何度も何度も遠い目に。
それでも得た知識が健康な体作りに繋がり、家族や仲間、その先には皆様のお役に立てる日が迎えられたらなんたる幸せ!と、認定アドバイザーの先にある更なる高みに向かって、本格的な薬膳の旅がスタートしました。
記事が続きます
振り返れば畑デビューの30代、豆腐や発酵の魅力にハマった40代、陶芸教室で土に触れる楽しさも知った50代の始まり。
これからも自分の手で育み、自分の目で学び、自分の足で地を感じ、健やかに年齢を重ねていけたなら。
2017年から始まった「畑からこんにちは」、この記事をもって最終回とさせていただくことになりました。
ここに綴ることで読者の皆様と情報のシェアだけでなく、気づきや次に繋がるヒントなど沢山の喜びがあり、野菜とともに私も成長させてもらうことが出来ました。
長きにわたりお付き合いくださった皆様、また編集担当の杉山さん、本当にありがとうございました。
この先もまだまだ畑での野菜作りは続きます。
春を迎え、新たなる芽吹きを楽しみに、今日もまた畑パトロールへと出かけようと思います!
加藤紀子
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