2023年も残すところあとわずかとなりました。
コロナの規制が緩和されたこともあって、外でのお友達との食事、ライブ鑑賞などを待ってました!と存分に満喫したり、自然の美しさを味わうべく山歩きや紅葉散策なんて、自然の魅力にも近づいた一年になりました。
日々を欲張りに過ごしつつ、季節の移ろいを直接肌と胃に感じさせてくれていたのは、言うまでもなく畑。
様々な野菜の成長を間近で感じ、旬の味を存分に楽しむことが出来ました。
またお誘いいただいてイベントでお野菜を販売したり、調理したものをお客様に召し上がっていただいたりと、11年目にして初の経験も。その中で野菜の値付けが思っている以上に難しく、存在の価値について今一度意識する機会となりました。
さて、そんな畑ではお鍋には欠かせない春菊、大根、白菜、ネギなどが収穫出来るようになってきました。また4月の終わりに植えた里芋も、7か月の成育を経て収穫の時期を迎えました。
ちなみに里芋の種撒き、普段なら腰をかがめ一つずつ穴に種芋を落としていくのですが、今回はなんと、畑の若師匠家のご長男君の“かかと”を拝借!
サイズといい深さといい隣の穴との感覚も「さすが!」と感謝…する間もなく、すぐさま泥団子作りに向かってしまいましたが、今まで撒き終わったあとに来る腰痛がなかったことで穏やかな顔で植えられたのが里芋にも伝わったのか、伸び伸びと成長し、そして。
格闘しているようにも見えますが、三本クワ(大きなフォークのようなクワ)で芋を刺さないよう慎重に掘り起こし、茎を掴み、腰に力を入れて一気に!
土の香りとともに現れた里芋を確認して、顔は当然こんなふう!
土からの水分や栄養をしっかり吸い込んでいたことが分かる、立派な根。
それでもやはり、異常に高かった夏の気温が影響してか、京芋や八つ頭は思っていたより小さなサイズでの収穫となりました。
マンションの玄関にて、芋に付いた土を乾かす作業、数日。
初めての年、何も知らずに袋の中で保存をしたら、いくつもの里芋を腐らせてしまったので、以降しっかり乾すことを忘れずに。
そして楽しみすぎる最初の一口目は、シンプルに蒸して食べてみることに。
むっちり&ぬっとり、味わいたかった「これぞ里芋!」食感で大満足!
揚げ物、汁物、炊き込みご飯、グラタンに、お節料理に欠かせない八つ頭の煮物など、食べたいレシピがいっぱい!
春のあの日に借りた“かかと”に感謝して満喫しようと思います。
今年も『畑からこんにちは』にお付き合い頂きありがとうございました。
これから始まる新たなる一年もふくよかな野菜作り、そしてお役に立てるようなお話をお届け出来るよう頑張りますので、引き続きお付き合い頂けたら嬉しいです。
どなたも良き新年をお迎えくださいませ!
加藤紀子
YouTube 「加藤紀子畑チャンネル」 https://www.youtube.com/c/katonoriko
公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko
インスタグラム @katonoriko