『畑からこんにちは』を読んでくださっている方にはお伝えしなくちゃ!と思った出来事です。
前回「ようやく畑も春らんまん!」のなかで、3月半ばに自家採種した大根の種を蒔いたと書きました。
大根はおよそ60日前後での収穫、となれば5月の終わりには収穫出来るかなあ?と、無事の発芽を確認後、安心していたある日の畑。
艶やかに広がる葉を見て「調子良さそう!」と喜んだ直後、葉の間から伸びる薹(トウ)、発見!
薹とは花芽のついた茎が伸びてしまう状態で、「そろそろ次に必要となる種を作る準備に入ろうと思います」という野菜からのメッセージ。
こうなるとつぼみや花に成長エネルギーが使われてしまい、地中の生育がほぼ期待出来なくなるのは過去何度も経験済み。
とはいえ、まだしばしの時間が必要と信じていた成長よりも早く薹立ちしていることに驚き、首を傾げていたところ、運よく畑の師匠参上!
大根の葉を見て「これは冬に強い品種だから」と一言。
冬の短い太陽の下でゆっくり成長する品種を、春先の日々上昇していくばかりの気温で蒔いてしまうと、成長するスピードが伴わず、こうなってしまうのだとか。
言われれば確かに、軽やかな巻き具合が美味しい春キャベツ、ぎゅっとしまった葉が美味しい冬キャベツがあるよう、大根にだって季節や気温に応じた種があって当然だった・・・と、気づきと反省。
(薹立ちしてしまった大根の成長はこちら。
にしても下に伸びる力より次を残す力を作ろうとする自然、さすが)
それでもこの経験を無駄にしたくないとの思いで花を楽しみ、種を待ち、
大きく膨らんだいくつかの種は収穫し、
自家製野菜サラダに大根のお花と一緒にトッピング!
生の種はしっかり大根の味がするので、ここぞとばかりこんなふうに味わってみたり、種そのものはこれから時間をかけて乾燥させて、然るべきタイミングに(次こそきちんと寒い季節に)蒔こうと思います。
意気揚々と書いておきながらのこうした結末、大変失礼致しました!
今月はプライベート体験として、山形でさくらんぼ収穫のお手伝いや地元三重県での大豆の種まきに!
(“お豆腐親善大使”を任命されている私、大豆加工企業様からのご提案に、こんな嬉しい機会は滅多にない!と参加させていただくことにしました)
「畑からこんにちは」出張編として綴れるよう、しっかり頑張ってきたいと思います!
加藤紀子
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