何年も積極的に相手を探すことはしなかったものの、「いい人に出会えたらいいな」と秘かに思っていた私。
でもね、偶然の出会いなんて、そうそうありません。
実際、マッチングアプリがなかったら出会いなんてまずないのが現状です。
相手を探しているけれどマッチングアプリをやったことがない女性たちがよく口にするのは、「詐欺や嘘が多いんでしょ?」。
「多い!」と言うと、「だから嫌なのよ」「怖い」という反応が返ってきます。
私もかつては、「パートナーは見つかってないけど、詐欺師はたくさん見つけた!」「詐欺師の見分け方だけは得意になった!」という時期がありました。
私の場合はさまざまなマッチングアプリを使った挙句、友人宅で出会った人がステディーなパートナーになりました。
だからといって、マッチングアプリやっても意味なかったなんて、1ミリも思っていません。
なるべくいろいろな人と会うようにしていましたが、いろいろな人と会えば会うほど、自分がどういう人を求めているのか、どういう人だと嫌なのか、どういうことは我慢できないのか、明確にみえてきたと思います。
ではマッチングアプリの何に気をつける必要があるのでしょう。
まず、どんなに甘い言葉をシャワーのように浴びせられても、常識的に考えたら、会ったこともない人にお金を送ってなんて言うこと自体どう考えても変!としっかり自覚することです!それだけでも被害を未然に防げると思うのですが、ロマンス詐欺の被害者が多いのは事実!
2023年5月2日に放送されたNBCニュースによると、2022年にロマンス詐欺の被害にあった女性はニューヨークに823人いて、被害額は3350万ドル(2024年7月現在、約53億円)、ニューヨークはアメリカで4番目に被害者が多く、アメリカ全体ではロマンス詐欺の被害額は13億ドル(約2080億円)とのことでした!
数年前のニューヨークタイムズにも、「よくある手口」で騙されて9万ドル(約1,440万円)近いお金を会ったこともない男に送ってしまい、騙されたと知った翌日自殺してしまったアメリカ人女性の記事が出ていました。
マッチングアプリで知り合って会ったこともない男に50万ドル(約8,000万円)近くを送ってしまったという女性が、テレビに出ているのを見たこともあります。その女性は「Call me stupid. 私みたいな人が出ないようにテレビに出てるの」なんて言っていましたが、その50万ドル近いお金は、亡夫の遺産だったそう。亡夫もこれじゃ、やりきれませんね。
一方、地位や名声のある女性でも、マッチングアプリで知り合って幸せになっている人たちは結構います。
ファッション業界で一躍有名になった当時30代の女性起業家の方、私は何度か直接講演を聴いたことがあるのですが、背が高くてすらっとしていておしゃれ、ハーバードでMBAを取得した才媛で、講演を聴くたびに「やっぱりこの人すごいわ」とその頭の切れ具合に感嘆していました。
あるとき、「でも、彼女のような人はデートとかどうしているのかしら。きっとものすごく忙しいはずだし、デートする時間なんてあるのかしら。結婚しているのかしら」と気になって、ネットサーチしてみました。すると「Hinge」というマッチングアプリで知り合った人と結婚したと書かれた記事がでてきました。私はその時までHingeを知らなかったのですが、それを知って「わ~私もあやかりたい!」と思って、Hingeを使い始めたのです。
ニューヨークタイムズに、ある著名なファッション雑誌の創刊当時の編集者だった59歳の女性が、マッチングアプリ「Tinder」で知り合った50歳の音楽教師の男性と結婚したという記事が出ていたこともあります。Tinderといえば、遊び人が多いというイメージをもたれがちなアプリなのですが、私の友人でもTinderで知り合って結婚し、赤ちゃんもできて幸せにしている人もいます。
卑怯な詐欺師たちを気にしてマッチングアプリを避けるより、気をつけながら出会いのチャンスにオープンでいる方がいいと思いませんか。