照明の点灯音「パチン!」で、睡眠が邪魔されがち
部屋の照明を点灯するとき、スイッチが「パチン!」と結構なボリュームで音を立てませんか?オフからオンに、またオンからオフにするたびに、ばねを押すようなそこそこの手ごたえがあります。そして押し切るときに「パチン!」と音がしますよね。
私は、睡眠中に夫が押すスイッチの「パチン!」音で目が覚めがちです。夫は寝室には照明をつけずに入ってくるので寝室の点灯音で目覚めることはないのですが、寝室に近い洗面所やお風呂、廊下のスイッチを夫がつけたり消したりする際に、しばしば目が覚めます。夜も朝も。たまに先に起きる夫の「パチン!」音で、せっかくの私の「睡眠負債を取り戻すぞ!」の意気込み(惰眠?)が台無しになることも多々。
経験上ご存じの方も多いと思いますが、ギューッと力を入れながらゆっくりスイッチを押すと音が「パチン!」から「カタン」程度に小さくできます。夫が寝ているときには、私はそのボリュームダウン技を使って配慮しています(そもそも夫がパチン音で目覚めるのかどうかも不明ですが)。ただ夫にそんな繊細な技を要求してもとても出来るとも思えず、ずっとあきらめておりました。
ところが! 同じ悩みを抱える人はいたようで、ついに見つけたのです。
リフォームでカタログ熟読。静音設計のスイッチを発見!
昨年、築22年の自宅マンションをリフォーム。壁を漆喰にしたり、窓を二重窓にするとともに、照明スイッチも交換することに。
デザイン的には、昭和からある何の変哲もないオフホワイトの定番スイッチが好みだったのですが、最近の便利な調光機能との相性が悪いということでNGに。また、部屋によってテレビとインターネットとコンセント複数などをひとつのプレートにまとめるなど、さまざまな組み合わせをしたかったため、プレートのバリエが揃っているメーカーの製品でないと対応できないことがわかりました。ショールームにも行ってみましたが、どれも我が家にはかっこよすぎる気がして決めきれず、悩んで数か月間そのままにしておりました。
いよいよ工事が近づきスイッチの品番を決定しないといけない期限がやってきました。パナソニックのスイッチ(住宅用配線器具)の分厚いカタログの写真を何度も見返していたら、ふとした瞬間にこんな文字が目に飛び込んできました。
静音設計
おおお!
スイッチの機能はどれも同じだろうと、デザインしか見ていませんでしたが違いがあったのです。私が長年気になっていた「パチン!」音が改善されている模様ではないですか!
それは、パナソニックのSO-STYLE(ソー・スタイル)というスイッチやコンセントのシリーズで、2020年のグッドデザイン賞を受賞していました。グッドデザイン賞は、見た目だけでなく、使いやすさの点で優れているとか、画期的な問題解決を遂げたプロダクトが選ばれる印象です。グッドデザイン賞受賞製品は、つい気になってチェックしますが、2020年はコロナ初年だったため気もそぞろで、ニーズに応えてくれる製品が出ていることにまったく気づいていませんでした。
しかも今回、ショールームでもリフォーム会社の方からも、静音設計の「せ」の字も出ずで、カタログを読み込まなければこの進化を見逃すところでした。一般的には「静音設計」は、購入の決め手になる重要なファクターではないのでしょうかねえ。ただ、私のように点灯音で目覚めるけれどあきらめている方は、きっと一定数いるのではとも思えるのです。
さて、SO-STYLE(ソー・スタイル)は全体がマットな質感で、カラーは黒、グレー、白の3色展開。
もう、これしかない! と即決。我が家の白い漆喰壁に合わせて白を選びました。
実際に使ってみたら、今までの「パチン!」が「かさっ」に変わりました。
記事が続きます
SO-STYLE(ソー・スタイル)の「押した感覚」と「ほたるスイッチ」にも注目
スイッチというものは、押した感覚が実感できないと不安ですよね。
実は今回のリフォームでガスレンジや換気扇を選びにショールームを回ったのですが、スイッチがタッチパネルのように平らで、押せたかどうかが瞬間的にわかりにくいものが多いと感じました。調理中に押せたかどうかを確認し直さないといけないとストレスになるだろうなあ、と。
その点、このSO-STYLE(ソー・スタイル)は、音は静かでも、押した感覚が体感的に把握でき、安心感がある点も申し分なかったです。
また、ほたるスイッチも今までとの違いを感じました。ご存じの通り、ほたるスイッチの役目は、消灯時に真っ暗な中で光って位置を教えてくれることです。今までのスイッチに比べて、SO-STYLE(ソー・スタイル)のほたるスイッチは光がごく小さく(1mm強程度)、目立ちすぎない。寝室のスイッチ(上左写真)をほたるスイッチにしましたが、こんなに小さくても、暗闇の中で一目で見つけられるのに感心しています。
ちなみに上右写真は、点灯中であることを知らせるパイロットスイッチで、今は消えた状態。消えた状態のときのさりげなさも好ましく感じています。
こちらはリビングのスイッチです。
リビングはスイッチの数が多くて、当初どれがどこのスイッチか混乱しがちでした。せっかくスタイリッシュなデザインのスイッチなので、本来はそのまま使いたかったのですが、あまりに位置に慣れないため、1か月後にあきらめて、場所を示すテープを作って貼りました。ごく小さい文字で、短い言葉で自分たちだけが分かればいい場所名を付けています。
ちなみに「ベル」というのは、我が家のペンダントライトが、アルヴァ・アアルトデザインの照明「ゴールデンベル」の素材違いということで、すぐにわかる最短ワードとして「ベル」としました。
このライト、ごくまれにウッドブラインド越しに低い西日が当たって、奥の壁に影を作ることがあります。今回のリフォームで天井に漆喰を塗るため、リビングの照明は1度全部取り外しました。そのまま撤去することも考えましたが、この光景が好きで、再度同じ位置に戻してもらいました。
こちらはSO-STYLE(ソー・スタイル)のコンセント。差し込み口周辺(内枠)の部材もマットで統一感があります。
そして、肝心の中途覚醒問題です。
リフォーム以降、夫が後から寝ようが先に起きようが、スイッチ音で目覚めることがほぼなくなりました!
大成功、惰眠むさぼり放題です(いいのか悪いのか!?)。
家族の「パチン!」音に眠りの邪魔をされている方は、ご参考になさってくださいね。
(ちなみに請求書の詳細によると、プレート交換とスイッチ配線合わせて15万円程度でした。)
それでは、久々の「定年女子あるある(かもしれない)川柳」行かせていただきます。
リフォームの 成果むさぼる 惰眠かな