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4年後に家族に再会できて感動! 佐藤勝利主演『B・B三部作』の完結編「ブロードウェイ・バウンド」上演中

小山ゆうな演出、佐藤勝利が主演を務めるPARCO PRODUCE 2025「ブロードウェイ・バウンド」が、9月4日よりPARCO劇場で上演されています。

 

9月3日に、開演前記者会見とプレス・コールが行われたので、その模様をお届けします。

 

劇作家ニール・サイモンによる三部作の完結編

「ブロードウェイ・バウンド」は、アメリカを代表する劇作家ニール・サイモンによる自叙伝的な作品「B・B三部作」の最終章です。

 

第一作『ブライトン・ビーチの思い出』は、1937年のニューヨーク・ブルックリンを舞台に、十代の少年ユージンの目を通して家族の暮らしが描かれています。作家を夢見るユージンが感じる家族の絆や貧困、同居するいとこへの恋心や性への目覚めなどが、ユーモアを交えながら描かれた作品。

 

第二作『ビロクシー・ブルース』は、第二次世界大戦中のアメリカ南部ミシシッピ州ビロクシーが舞台。徴兵されたユージンが、軍隊生活の厳しさ、初恋や初体験を通じて成長していく様子が「青春の痛み」と共に描かれています。

 

そして今回上演される第三作『ブロードウェイ・バウンド』では、第二次世界大戦後、ユージンは23歳。家族ひとりひとりの価値観が変わっていくことに戸惑いながらも、作家としての道を切り開いていく物語。

 

主演はtimelesz佐藤勝利さん

タイプロでも話題、timeleszのオリジナルメンバーとして活躍している佐藤さんは、トップアイドルとしての顔を持ちながら、この4年間舞台俳優としてのキャリアも着実に積んできています。

 

その第一歩となったのが、小山ゆうなさんが演出した、この三部作の第一作目『ブライトン・ビーチ回顧録』のユージン役でした。

その後、朗読劇やミュージカル、同PARCO劇場での舞台を経て、今回の主演を務めています。

 

本人もつねづね「舞台が好き」と公言していることもあり、14歳のクルクルヘアのかわいいユージンが23歳に成長した姿を、第一作から4年経った彼がどう演じるのか、期待が高まります。

 

 

記事が続きます

開幕前会見のコメント

佐藤勝利さん:

2021年上演の『ブライトン・ビーチ回顧録』から4年越しに三部作目の『ブロードウェイ・バウンド』を、再び同じ家族のキャストが集まれたのは本当に奇跡ですし、嬉しいです。
今回から浅野さんと小島さんも参加されて刺激をいただきながら、これからの本番を楽しんでやっていきたいと思います。
4年前の「ブライトン・ビーチ回顧録」を見ていただいた方にとっては、三部作目を同じ家族で見られるという、なかなかない演劇体験になるかと思いますし、初めて見ていただく方にも、ニール・サイモンの作品としては、ちょっと毛色の違った人間の深い部分が見られる作品でもあるので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

 

松下由樹さん:

この作品はあまりにも良い作品ですので、それを楽しんでいただけるように届けるには、集中して良いお芝居をしなくてはという思いがあります。
4年ぶりに皆さんと会えるのが嬉しかったです。今回は舞台以外でもコミュニケーションができるようになり、より距離が近づき、お芝居がしやすくなったと思います。

 

入野自由さん:

とても良い作品であるからこそ、役者としてはハードルの高い大変な戯曲で、どう立ち向かうか考えながら稽古に取り組んできました。
4年ぶりに家族がこうして集まって一緒にお芝居できることは幸せなことだと思っています。

 

神保悟志さん:

大変素晴らしい作品ですので、多くの方々に届けたいと思っています。
出演オファーをいただいたとき「同じメンバーでまた集まることができるんだ!」と飛び上がって喜びました。再会した勝利くんと自由くんの成長に大変驚いています。2人とも大人になったなあ……としみじみ感じました。

 

小島 聖さん:

新たに参加したので、結束力のある家族の中に入っていくのは大変かなと心配していましたが、そんなことはなく居心地の良い稽古場でした。

物語の中には素敵な言葉が散りばめられているので、それが客席にお座りになるお客さまにも届くと思います。

 

浅野和之さん:

何十年やっても同じように緊張します。ニール・サイモン作品の中では毛色の違う暗い部分もありますが、人間を書いているところが僕はすごくいいなと思っています。
僕がいなければこの家族はいませんので、家族の中に新たに入るのも難しいことではありませんでした(笑) 。仲良く楽しくお仕事ができているなと思っています。

 

小山ゆうなさん:

本作はニール・サイモンが59歳の時に書いた作品で、仕事をし始めた(佐藤勝利さんが演じる)ユージンというニール・サイモン自身を投影した役を俯瞰して見ています。
第二次世界大戦を経て家族の価値観が少しずつ変わり、家庭内でちょっとした戦争みたいなことが起こります。ですが、それをユージンは常にユーモアをもって見ているので、辛いシーンでも必ずユーモアがあるというところと、この作品を素晴らしい俳優さんが結集して作っていることが魅力です。

 

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「座長として心がけていることは?」との質問に佐藤さんは、
「主役をいただいているので、現場が楽しくなったらいいなあとは考えていますが、みなさんからの差し入れのほうが美味しくて・・・支えていただいています」と、照れたようにコメント。
それに対して浅野さんが「何か(佐藤さんから)いただきましたっけ?」と突っ込みを入れ、「一回差し入れましたよ〜これからに期待してください!」と返し、会場を笑わせる場面も。

 

舞台を降りてからも、おじいちゃんと孫のような良い関係が築かれているようです。

 

また、「先日放送された占いの番組で、松下さんと佐藤さんの相性がいいと出ていましたが、相性がいいと感じたことは?」との質問には、松下さん、佐藤さんともにダンスシーンについて話されました。
稽古の時から緊張もなく、息の合ったダンスに仕上がっているそう。今回の舞台のハイライトとも言えるお二人のダンスシーン、とても楽しみです。

 

プレス・コール レポート

「ブロードウェイ・バウンド」Story

第二次世界大戦が終わって間もないニューヨーク・ブルックリン。
いつかブロードウェイに出てコメディ作家になることを夢見ているユージンと兄のスタンリー。二人は結婚生活に問題を抱える両親と祖父とともに暮らしている。
ある日スタンリーが、ラジオのコントの台本書きの仕事を持ち帰ってくる。
両親のいさかいが聞こえる家で、徹夜で台本を書き上げた二人。
いよいよそのコントが、ラジオで放送される日がやって来た・・・。

 

 

裕福になった叔母ブランチ(小島 聖)と社会主義者の祖父の軋轢、ケイトの父として感じている娘夫婦への危惧など、家族の「暗」の部分が明らかに。

裕福になった叔母ブランチ(小島 聖)と社会主義者の祖父の軋轢。ケイトの父として感じている娘夫婦への危惧など、家族の「暗」の部分が明らかに。

 

考えたコントの内容を、身振り手振りを交えながら兄スタンリーに説明するユージン。

 

母ケイトと父ジャックは、壊れかけている夫婦関係について話そうとする。

 

プレス・コールの短い時間の中でも、家族が抱える問題が浮き彫りになって、これからどうなっていくんだろう?と興味が沸き、全編への期待が高まります。

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また、佐藤さんはユージンを演じながらストーリーテラーとして、家族のことや彼自身の心の声を面白おかしく語ってくれます。

ユージンを演じているときと、その語りの部分の切り替えのうまさに、舞台俳優 としての鍛錬が垣間見えた気がします。暗い場面でも、そのユーモラスな語りとしぐさにクスっと笑ってしまうことも多そうです。

 

現代の家族にも通じる部分がたくさんある物語を、劇場に足を運んでご覧になってみてはいかがでしょうか?

 

 

上演情報

PARCO PRODUCE 2025『ブロードウェイ・バウンド』

作:ニール・サイモン
翻訳:青井陽治
演出:小山ゆうな
出演:佐藤勝利・松下由樹・入野自由・神保悟志・小島 聖・浅野和之
企画・製作 パルコ
公式サイト: https://stage.parco.jp/program/broadwaybound

 

■東京公演
日程/2025年9月4日(木)~9月28日(日)
会場/PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)
料金/¥12,500(全席指定・税込・未就学児入場不可)
チケットのお問合せ/サンライズプロモーション東京:0570-00-3337(平日12:00~15:00)
公演に関してのお問合せ/パルコステージ:03-3477-5858
当日券について: https://stage.parco.jp/program/broadwaybound/10780#toujitsu

 

■大阪公演
日程/2025年10月2日(木)~10月13日(月祝)
会場/COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
料金/¥12,500(全席指定・税込・未就学児入場不可)
主催/サンライズプロモーション大阪
お問合せ/キョードーインフォメーション:0570-200-888(12:00~17:00 ※土日・祝除く)
チケット: https://stage.parco.jp/program/broadwaybound/10781/

 

 

撮影/加藤幸広 取材・文/編集部

 

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