今、世界では、さまざまなウェルネスプログラムが行われています。その中で、最もデトックスを期待できるといわれるのがアーユルヴェーダ。今回は、その起源の地インドにある世界有数のウェルネスリトリート「ヴァナ」を、トラベル&スパジャーナリストの板倉由未子さんが取材しました。今回は、アクティビティをご紹介。
インド5泊6日、最新ウェルネス滞在
アクティビティ
「ヴァナ」では、一日に10 種類以上のアクティビティが行われています。インドで健康理念の基本となるヨガを中心に、多種多様なクラスが。到着日の夜には、トリートメントや出発前のコンサルテーションのスケジュールが部屋に届くので、それ以外の時間に参加します。私は朝7時からのハタヨガ(75分)と、インドの古典楽器の音色に癒されるラーガセラピー(30分)に、毎日出席することを基本にしました。
ハタヨガは、アーサナ(ポーズ)と呼吸に重点を置き、リラックスしながらエナジーアップできるのが魅力。一日のうちに時間帯に合わせて3~4種類のヨガクラスが行われています。
「ラーガセラピー」(30分)は午後に行われます。 インドに古くから伝わる竹でできた笛です。リラクセーション、エナジーなど、毎日演奏のテーマがあります。マットに横たわり目を閉じて聴いていると、ほとんどの人が眠ってしまいます。深い癒しを実感できます。
ほかに、チャンティング(詠唱)やメディテーションのクラスもあります。
これは、ソワリグパセンターで行われる「ゴム・メディテーション」。ゴムとは、チベット語で瞑想の意味。マントラを聴きながら静かに座り、自分に親しみ、見つめることを目的としています
今回の5日間の滞在では、トリートメントは、初日は癒し効果の高いソワリグパのオイルマッサージ「クニェ」。2日目と4日目はデトックスを促すアーユルヴェーダの全身オイルマッサージ「アビヤンガ」を。3日目はソワリグパの神経に働きかけるオイルトリートメント「ホージメッサ」。5日目はストレッチのようなマッサージ「ヨガヤム」という内容でした。
トリートメントや料理に使われている、さまざまな野菜やハーブは、敷地内にあるオーガニックガーデンで育てられています。ガーデンを巡るアクティビティもあります。
これは、香りと味わいをじっくりと堪能する「マインドフルティー」。五感が解放され、心が穏やかになる贅沢な時間。
ランチタイムに行われる「クッキングクラス」。レシピが渡され、シェフが調理していく様子を見て学ぶ形式。この日は、野菜がたっぷりのった素朴な「雑穀のドー(パン生地)のピザ」。そして、優しい味わいの「季節野菜とひよこ豆のシチューキノアピラフ添え」の2品を教わり、試食。シェフたちは親切で、食材の調理法や取り扱いについて、丁寧に教えてくれます。
ハードなランニングやウエイトトレーニングなどのクラスはありませんが、「パワーウォーク」では、大きな歩幅でももに負荷をかけて歩いたり、スピードを出した横歩きなどで、しっかり汗を流すことができます。そのほか、屋内外にあるプールや充実したジムも利用して。ヨガの聖地リシュケシを訪れる半日ツアー(別途料金)もあります。
プログラムを経て、膝の不快感は緩和され、乾燥による肌の赤みも鎮静。ここは上質かつ優雅な空間で、浄化の楽しさを味わいながら、健康を目指せる理想郷といえるでしょう。
Vana ヴァナ
Mussoorie Road, Dehradun 248001, India
TEL+91-135-3911111 http://www.vana.co.in/
ヴァナ・アシュラム 5泊1名INR150,000~(空港送迎、食事、コンサルテーション、トリートメント、アクティビティ、滞在着提供 税・サービス料込み)滞在は5泊以上から。アクセス/デラドゥン空港から送迎車で約60分
撮影/山口規子 取材・原文・コーディネート/板倉由未子 (トラベル&スパジャーナリスト)