ウェルビーイングを実感する優美な滞在／インド５泊６日、最新ウェルネス滞在 ③

板倉由未子さん

トラベル＆スパジャーナリスト

出版社の編集者を経て現職に。世界を巡り、女性誌、会員誌、ウェブを中心に、土地に息づく文化、癒し、美、食をテーマに旅企画を手掛ける。世界各地のスパや療法、健康＆美容法をテーマにしたトークショーなどにも出演。「スパは土地の文化を凝縮した空間。肌で土地を味わえば、旅はいっそう豊かに」。またイタリア愛好家で、各州の人々と食を取材した『イタリアマンマのレシピ』（世界文化社刊）を構成＆執筆。HPはhttps://www.yumikoitakura.com

今、世界では、さまざまなウェルネスプログラムが行われています。その中で、最もデトックスを期待できるといわれるのがアーユルヴェーダ。今回は、その起源の地インドにある世界有数のウェルネスリトリート「ヴァナ」を、トラベル＆スパジャーナリストの板倉由未子さんが取材します。

ウェルビーイングの意味を真に実感する優美な滞在

インド北部・デラドゥンにたたずむ「ヴァナ」。創業者でオーナーのヴィール・シン氏は、ニューデリー出身。イギリスやスペインへ留学し、物理、オーガニック農業、動植物の生態について学びました。旅や芸術も愛する彼はさまざまな経験を通して、心身の健康をかなえるコンセプトを考え、2014年１月、ここをオープン。以来、数々の名誉あるベストスパ賞に輝き、世界中からウェルネスコンシャスな人々が訪れています。

ヴァナとは、ヒンディー語で森の意味。９ヘクタールの広大な敷地は沙羅双樹の木に囲まれています。

目にするもの、触れるもの、口にするものすべてが洗練されていて、そこにはインドメイドへのこだわりも。

ファブリック、タオル、バスアメニティ（すべて「ヴァナヴェーダ」というオリジナル製品）、エレガントな滞在着、すべてがオーガニックで心地よさを実感します。

滞在中はどんなシーンでも、滞在着で過ごすことができます。また、PCやスマートフォンやカメラは部屋のみで使用というルールがあるので、自然にデジタルデトックスも可能。

いかに現代のデジタル社会が、私たちの心身にストレスを与えているかを実感するはずです。

コンテンポラリー・ラグジュアリー、エコロジー、人間、デザイン、健康、奉仕、自然への配慮と情熱をモットーに、

アーユルヴェーダをベースに、一人一人の心身を向上させるプログラムが提供されています。

客室は全82室で、スタンダードな客室でも49㎡と贅沢なつくりになっています。