今、世界では、さまざまなウェルネスプログラムが行われています。その中で、最もデトックスを期待できるといわれるのがアーユルヴェーダ。今回は、その起源の地インドにある世界有数のウェルネスリトリート「ヴァナ」を、トラベル&スパジャーナリストの板倉由未子さんが取材します。
「ヴァナ」で味わう料理は、自家農園や契約農家でオーガニック栽培された安全な食材を使用しています。精製された砂糖、穀物、米は使われていません。朝食はビュッフェ+アラカルト、昼食はビュッフェ、夕食は前菜、メイン、デザートを、豊富なメニューの中からドクターにすすめられた食に関するアドバイスを念頭に、料理を自由に選択します。
これは南インドの定番朝食で、「 玄米のイディリ サンバールとチャツネ」。米と豆で作る蒸しパンのようなイディリを薬膳スープにつけて。
昼食は10種類ほどの温かなメニューが並び、自ら作るサンドイッチやサラダのコーナーも。パンはグルテンフリーのものを含め3種類以上あり、毎日替わります。
ある日のディナーメニューから。前菜の「カッテージチーズのミント漬け ローストしたパイナップルとパプリカ マスタード添え」(奥)は、フレッシュな味わいの逸品。メインは「ビートと米で作ったヴェルミチェッリ レンズ豆とココナッツのカレー」。もちっとした細麺が、クリーミーでマイルドなカレーにぴったり。
インドレストランでは、アーユルヴェーダの体質(ヴァータ・ピッタ・カパ)別のカレーセットを堪能。
オールデイダイニングの「サラナ」。ハーブティーの種類は10種類以上あり、各効能も明記されています。自家農園で栽培するフレッシュハーブのお茶も楽しんで。
ランチとディナーでオープンしているインド料理のレストラン「アナユ」。照明や食器、カトラリーなどすべてゴールドをあしらった華やかな空間です。食前に、体質別に消化を促すため用意されたパウダーとリキッドを飲んでから、食事をいただきます。ベジタリアンメニューもあります。カレーのあとは、デザートも提供。
メニューは毎日替わり、見た目も美しく、満足感もあります。アルコールは夕食時のみワインを注文できますが、控えたほうがプログラムの効果は高まります。
Vana ヴァナ
Mussoorie Road, Dehradun 248001, India
TEL+91-135-3911111 http://www.vana.co.in/
ヴァナ・アシュラム 5泊1名INR150,000~(空港送迎、食事、コンサルテーション、トリートメント、アクティビティ、滞在着提供 税・サービス料込み)滞在は5泊以上から。アクセス/デラドゥン空港から送迎車で約60分
撮影/山口規子 取材・原文・コーディネート/板倉由未子 (トラベル&スパジャーナリスト)