こんにちは小野アムスデン道子です。東京からだと飛行機で約4時間と気軽に行ける台湾。日本と同様に温泉があったり、かっさを使ったスパがあったり、美&元気のモトもいろいろあります。まずは、台湾の温泉から。
100以上もの温泉があると言われる台湾ですが、水泳帽に水着着用で男女一緒に浸かるというのが元々のスタイル。日本式(日式)の男女別で裸で浸かる温泉は、大阪の商人が北投温泉で温泉旅館を開業したのが始まりです。そんな日式温泉発祥の地へ行って来ました。
北投温泉の最寄り駅は、台北から地下鉄MRT淡水信義線に乗って約34分の新北投駅。北投公園を温泉街に向かって歩いていくと、かつての北投温泉公共浴場を改修した北投温泉博物館があります。入場無料で、興味深い北投温泉の歴史が展示紹介されていて、レンガと木造のレトロな建物がいい雰囲気。
温泉を楽しむのに今回訪れたのは、水準の高いおもてなしと食を提供するホテルやレストランが加盟する協会「ルレ・エ・シャトー」にも入っている「Villa 32」。わずか5室で、宿泊は16歳以上からという、大人が寛ぐためのホテルです。
ロビーからひと味違う優雅さを感じるホテルです。
激しく湯煙の立つ名所の地熱谷へも歩いてすぐ。
着衣なしで入る日式温泉で、白硫(長くゆったり浸かる湯)・青硫(短時間で楽しむ湯)と2種類の泉質を一ヶ所で楽しめるのも特色。さらに湯温の異なる風呂、水風呂、ジャクジーなど8種類の風呂とサウナも楽しめます。
男女に分かれた浴場は、それぞれにラウンジがあって、3階建ての方からは迫力のある地熱谷が一望できます。浴場の入れ替えは2週間ごと、毎月15日なので、15日に泊まれば異なる風呂場とラウンジを楽しむことができます。
さらに部屋にも露天風呂が設けられていて、プライベートでゆっくりと湯を楽しむことも。
Villa 32には、担当のコンシェルジュがお迎えからずっとついて館内の案内、部屋でのウェルカムドリンクのサービスはじめゲストのスケジュールに合わせておもてなしをしてくれます。日本語の堪能なコンシェルジュもいて大助かり。
Villa 32のもう一つ特徴は、「ルレ・エ・シャトー」加盟ホテルならではの食の水準の高さ。まず、最初のウェルカムに出された水饅頭の美しさとモチモチした食感のおいしさにびっくり。そして部屋にはハンドメイドのクッキーやクルミのキャラメリゼといったお菓子も。
また、冷蔵庫内には無料のソフトドリンクとローズヒップや台湾茶をブレンドしたオリジナルのおいしい冷茶が入っています。
ダイニングは、イタリアンをベースに和食にもインスパイアされた創造的な料理です。たとえば、牡蠣の上に超特大のパールがのっているのは飾りかと思えば、これが牡蠣の身で作られていたり、卵を蟹の身とニジマスの卵で表現したり。
チキンコンソメは、お出汁のようにカップに入っていて、同じチキンスープで作ったムースにキノコのソテーをのせたものにかけていただく趣向だったり。
ワインのペアリングの中で、グリーンオニオンスースとバターソースの美しい2種のソースでいただく帆立のグリルには、ぴったりくる日本酒を合わせたりという趣向も。
すべてが、食の魅力を引き出すのにこんな組み合わせや作り方があるんだという、創意と意外性を感じさせるお料理でした。
和室タイプのお部屋での朝食は、スフレのようなふわふわのオムレツにスパイシーなトマトソースを添えて。ホームメイドのパンもこれまたおいしくて完食。
また、肌悩みや身体の状態に合わせて、多くのメニューを用意するスパも施術レベルの高いもので満足。
台湾で堪能した温泉、食事、スパ。レベルの高さに驚かされた旅でした。
Villa 32
住所:台北市北投区中山路32号
☎0800-888-3326 (ルレ・エ・シャトー 予約コールセンター)