世界一幸福な国からも学ぶ、自粛生活の楽しみ方
約1カ月半続いた緊急事態宣言が解除になりましたが、まだ東京都では休業要請解除はステップ1。しばらくは自粛の精神が続くこの頃。家で過ごす長い時間を皆さんもそれぞれに工夫されているのではないでしょうか?私も今まで旅で出会ってきた“発見、挑戦、広がり”を、生活の中に取り入れて過ごしてきました。次の旅先への思いを温めてくれるオンラインプログラムなども含めてご紹介したいと思います。
(画像 ©VisitFinland )
まず、外出自粛でずっと自宅にいるので時間のメリハリがつきにくくなったという方も多いのではないでしょうか。仕事がリモートワークになれば、通勤がない分、時間の余裕ができますが、プライベ―トとの切り替えが難しいとの声も。私が今回始めたのは、朝のオンラインヨガ。緊急事態宣言を受けて、スタジオからオンラインでの配信レッスンに切り替えたヨガスタジオ「IGNITE YOGA STUDIO」が毎朝8時から45分間、インスタグラム無料ライブ配信(@igniteliving/2020年6月末まで。7月から課金予定)してくれている、朝ヨガを受け続けています。
お陰で決まった時間に毎朝起きて、ヨガの後はすっきりした気分で1日を始めることができるようになりました。写真は「ダウンドッグ」というヨガの基本ポーズですが、最初のうちはかかとが浮いてしまっていたのが、先生の「かかとを足踏みしてほぐしたら、尾てい骨をぐっと上に持ち上げて」とのアドバイスに合わせて毎日やっていたら、10日目ぐらいからかかとが着くように!身体の変化を感じ、達成感もあっておすすめです。ヨガマットはないとポーズを取りにくいので、これだけは用意して。
自宅にいる時間が増えたので、できるだけ気持ちよく過ごしたいと、まずはお掃除。私の周辺でもこの機に断捨離をしたという声をよく聞きます。あわせて始めたのがベランダガーデニング。日用品、食料品を買いに出るのは、週に1、2回だったのですが、もう一つの拠点としているオレゴン州ポートランドの名前が入ったバケツ鉢を(なんと100円ショップで)見つけて思わず購入。スーパ―横の花屋さんで、育てやすいアイビーを買って置いてみました。
そのうち、香りを求めてラベンダーやくちなしを買ったり、有機肥料を使って種からのグリーン栽培に挑戦したり、といろいろ欲が出てきます。ベランダに置く以外にもちょっと切り花にして生ければ、それだけでテーブルがぱっと明るくなりました。
小さな芽を出したグリーンも愛おしくて、大きく育つのが楽しみ。ラベンダーは、旅の英国で訪問したナチュラルなイングリッシュガーデンでもよく使われている花なので、そんな思い出も蘇って来るのでした。
緊急事態宣言で、宿泊施設や飲食業のお店が休業を余儀なくされています。いろいろお取り寄せの応援サイトもできていますし、ホテルなどの通販でも応援ができます。小さなベランダを整えつつ、英国の庭や紅茶のことを思い出して、お取り寄せしたのが長野県軽井沢にある「万平ホテル」の「オリジナル紅茶(ティーパック5袋1,026円)」と「アップルパイ(2,020円)」。
前身は江戸時代の旅籠、そして「万平ホテル」としての開業も1902年という歴史ある名門ホテルです。ジョン・レノンが気に入って、4シーズンにわたり夏はアルプス館に滞在したというのでも有名で、ホテルのカフェテラスのメニューにあるロイヤルミルクティーは、ジョン・レノンが作り方を直伝したもの。お取り寄せの紅茶にたっぷり温めたミルクを注いで作るロイヤルミルクティーとリンゴがぎっしりと詰まった甘酸っぱいアップルパイはとても合います。軽井沢に思いを馳せながらベランダでいただきました。
自宅に居ながら旅の魅力を味わってもらおうと各地の観光局による現地からの映像配信や、美術館や博物館などのバーチャル見学会などが数多くオンライン配信されています。そのなかでライフスタイルをテーマ別に見せていて面白いと思ったのが、VisitFinland (フィンランド政府観光局) が配信する「バーチャルRent a Finn (レント・ア・フィン)」です。
フィンランドは、国連の世界幸福度ランキングで3年連続1位を獲得(2020年3月)している国。そんなフィンランド人の自然なライフスタイルや日常生活を「フィンランド流に食べよう」、「フィンランド流にリラックスしよう」、「フィンランド流のアクティビ ティを楽しもう」などのテーマで、全6回の体験型コンテンツにして、インスタグラムライブおよびキャンペーンサイトで配信していくものです。
第1回の5月20日(水)配信分のみインスタグラムのライブ配信だったので終了していますが、以降はキャンペーンサイトへの動画投稿になるので、後でもいつでも観ることができます。第1回は、首都ヘルシンキからわずか車で30分とは思えない緑一杯の森で、薪をくべてコーヒーを入れるハピネス・ガイドが、フィンランドのゆったりとして豊かな暮らし方を語っていて、ほっこりした気持ちになりました。
5月22日(金)から配信された「フィンランド流にリラックスしよう」は、フィンランド名物のサウナ体験がハピネススキルとして語られます。サウナを温めるためにくべる薪を割るところから始まるビデオは、ネイチャーそのもの。サウナに入って、白樺の枝で身体を叩いて血流を促し、ホカホカになった後になんと7℃の冷たい湖で泳ぐハピネス・ガイド。自然の中で本当に気持よさそう。
画像©VisitFinland
6月17日(水)まで、それぞれハピネス・ガイドがフィンランドから語りかけるハピネス講座。観れば、ずっと家にいて沈みがちな気分も明るくなり、実際にフィンランドで人々の暮らしに触れてみたいと思わせます。