こんにちは、小野アムスデン道子です。新型コロナでいろいろ我慢の日々ですが、アメリカに家族がいるので今年に入ってからポートランドで過ごしています。私のいるオレゴン州ポートランドも年明け頃はロックダウンに近く、レストランなどは休業、ショッピングモールも閉店しているところが多く、どんよりした空気だったのですが、ワクチン接種が進んだ頃から一気にムードが変ってきたように思います。そんなアメリカの今を2回でご紹介。今回は日本でも味わえるクラフトビールの楽しみ方です。
アメリカは会社帰りに一杯という文化はなく、さらにリモート仕事のこの頃、我が家もウチ飲み派です。ポートランドは、クラフトビールで有名な街で、市内には70以上のブリュワリー(ビール醸造所)があり、スーパ―にもたくさん並んでいます。私は、クラフトビールらしい特徴が味わえる香り高いホップの効いたIPA (インディア・ペ―ル・エール)が大好き。軽く喉を流すのではなくて、しっかりと味わうように飲めるので、ワイン代りに食事に合わせることも。
ポートランドのビールは日本にも輸出されているので、クラフトビールらしい特徴のビールとアメリカンなおつまみを合わせて、家飲みで海外気分を味わうのはどうでしょうか?
まず、我が家のおつまみの鉄板は、トルティーヤにアボカドを潰して作る「グアカモーレ」。
コツは、オリーブオイルをたらしてアボカドをしっかりと潰すこと。刻んだタマネギとトマトを加えて、ライム(またはレモン)果汁を少々、塩・胡椒するだけ。私はパクチー(こちらではシアントロと言います)を刻んだものも足します。
合わせたビールは、創業2010年と比較的に新しいブルワリーながら、すぐに注目されて今や大規模ブリュワリーに成長した「ブレイクサイド」の「ステイウェストIPA」。ポートランドは、マイクロブリュワリーという家族経営などの小さな醸造所からスタートして、こんな風に日本に輸出するまでになるところも多いんです。
ちょっとカリフォルニアを意識したラベル、ウエストコーストなIPAで、シトラスのような爽快さ酸味も感じて、初夏にぴったり。爽やかなビールなので、クリームチーズにスモークサーモンを載せたベーグルをおともにブランチで楽しむのもおすすめです。
もう一品、ボリュームもあってピリ辛味がビールにぴったりの「バッファローウィング」もよく作ります。
塩・こしょうしてオーブンで焼き上げた手羽元にホットソースを絡めたもの。チキンを揚げてないところはヘルシーですが、ホットソースはタバスコなどにバターとブラウンシュガー(少し)を混ぜて溶かしたものを加えます。ワインビネガーとレモン汁も加えて、辛・甘・酸っぱい感じに仕上げます。これにブルーチーズ、サワークリーム、マヨネーズとレモン汁で作ったディップがこれまた合う!だんだんカロリーは増えますが…。
オレゴン州の高原リゾート地ベンドに1988年創業の「デシューツブリュワリー」は、私が最初にオレゴンのクラフトビールのおいしさに驚いたブリュワリーです。「フレッシュスクイーズドIPA」は、その名前の通り、ホップをそのまま絞り入れたような香りとフレッシュさがたまりません。たっぷりとホットソースをつけたバッファローウィングを頬張ってIPAをぐびり。アメリカでクラフトビールを満喫している気分になります。
アメリカンなおつまみとクラフトビールで家飲みも楽しいものです。ポートランドは、自然に恵まれていて、家から車でちょっと走れば原生林の中にトレイルがあります。この辺りも今年始めにはマスクを持参でしたが、そんなに人とも会わないので、今はマスクなしで歩いています。人を見て慌てて逃げ出す子鹿に出会うことも。
次回は、ポートランドでのワクチン接種や郊外に出ての自然の中での楽しみ方をお届けします。
取材協力/アメリカンクラフトビール協会