こんにちは、小野アムスデン道子です。やっと緊急事態宣言も解除になりました。
遠出はまだちょっとと思う関東の方なら、箱根にあってアートに取り組める温泉旅館「界 仙石原」で気分を変える旅ができます。仙石原高原の自然に囲まれた宿にはアトリエライブラリーがあって、スケッチブックに絵を描いたり、手ぬぐいの絵付け・色付けをしたり、童心に帰って夢中になれます。
全室露天風呂付きなので、紅葉をゆっくり楽しむのにもいいですね。「界 仙石原」の楽しみ方をご紹介します。
大涌谷から温泉を引いて開けた箱根仙石原には、ポーラ美術館、箱根ガラスの森美術館や箱根彫刻の森美術館などが点在し、秋は、紅葉・アート・温泉を満喫できます。「界 仙石原」は、ユニークなアトリエ温泉旅館で、開業前には国内外12名のアーティストを招いて館内で創作活動をしてもらう”アート・イン・レジデンス”を開催。この時に制作された作品が客室や館内を飾っています。
広々した客室の壁を飾るのは、田中沙樹さんというアーティストの作品で、室内の静けさに対して、芦ノ湖を船で遊覧した時の風や湖の色、青空を「動(どう)」として表現したそう。それぞれ違うアーティストの作品が飾る客室。大きな窓からの眺めもまた1枚の絵のようです。
落ち着いた照明のロビーには、水音のする溶岩の上に杉の樹皮を使った大きなオブジェが飾られ、静かな時間の流れを感じます。その向こうがアトリエライブラリー。まるでオブジェのように置かれた顔料や200本近い様々な絵筆。色鉛筆は約2000本も置かれています。
「界 仙石原」では、アートを鑑賞するだけではなく体現することをテーマにしていて、ここでアーティストの作品や美しい自然の景色などから得たインスピレーションをスケッチブックに描くこともできます。ちょっと美術の時間を思い出した気分で楽しい。
ここで毎日2回、「ご当地楽」というオリジナル手ぬぐいへの絵付け・色付け体験が無料で開催されます。野鳥や草花、箱根の宿場町など手ぬぐいアーティストによる6種類のデザインに、布クレヨンなどで思い思いに色を塗って、完成したら持って帰れます。リラックスやストレス解消になるということで大人の塗り絵が流行していましたが、本当にこれは時間を忘れるほど夢中になれます!
食事も器や提供の仕方がアーティスティック。先付けは、サーモンと季節のフルーツを瞬間スモークして、大涌谷の噴煙がイメージという煙の中からお料理が現れる趣向。また、八寸とお造りを盛り合わせた宝楽盛りは、季節の美味が大涌谷の噴煙の広がりをイメージした伸びやかな器や絵筆箱のような器に載ってきます。
見た目も味もオリジナリティがあふれていて、アートごころがお料理にも生かされている気がします。
こちらは私が色塗りした手ぬぐい。アイロンで色を定着させて仕上げ。結構気に入ってキッチンで使ってます。アートに取り組むなんて久しぶり!とても充実した秋の一日を過ごせました。