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これから行くなら人が多くなくて和める島! 自然に癒され心も体も元気になれる旅~星のや竹富島(後編)

くみくみ

くみくみ

美味しい食と酒を求めて、世界中どこでも旅するのが趣味。リゾート、ホテル、島、温泉、スパ、ウエルネスプログラムも大好き。OurAgeにて「エナジーチャージ美とりっぷ」をたまーに連載中。40代以上の頼れる女性医師100名を集めた素敵ドクターズは今後も増えるかも?

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石垣島から15分で着く、珊瑚でできた、人口わずか350人の竹富島。着くなりのんびり島時間が流れ、目に映るのは、昼の日差し、夕暮れ、朝焼け。ほんとうに見飽きない、島の澄んだ光の変化を眺めているだけで、気持ちがほぐれていきます。

 

星のや竹富島。

そのありようとホスピタリティについては、この6月で10周年を迎えた歴史があるからこその味がある、と前回書きましたが、食やその他の様々なアクティビティについても、印象深いものがありました。

 

朝焼けの早朝、ホテルからほど近い砂浜に「よんなー深呼吸」という体験をしに行く時のこと。

ラウンジ前のプールに座るカップルがいました。「朝食をここで、日の出を見ながら召し上がりたいということでセッティングしました」

4時半前から用意して、対応したとのこと。「ウツグミ(一致協力)の島に楽土」という、このホテルの開業からのコンセプトを象徴するようなシーンと思える、美しい情景でした。

 

 

 

朝のプログラムには、この浜での「よんなー深呼吸」というストレッチと呼吸法を教わる体験(上写真)があります。夜にはプールサイドでヨガストレッチの「てぃんぬ深呼吸」も。

東京にいると、どうしてもいつも交感神経が優位になって、副交感神経へのスイッチングが難しかったり、眠りが浅くなったりしますが、「やはり呼吸法とストレッチが、この交感神経のコントロールといい眠りにはいちばん」と実感する時間となりました。深呼吸しながらストレッチしたあとの浜辺の散歩のすがすがしいこと! 夜もぐっすり眠れます。

 

 

 

朝食は、一軒家のお部屋でゆったりとれるのも嬉しい上に、一般的なホテルの朝食とは一味違う「とーふぬゆー鍋」が供されたのが、印象的でした。 この鍋、島野菜も島豆腐もお鍋にぴったりな豚肩ロースもたっぷり! 豆乳のお出汁も美味しくて、ゆし豆腐もついていて、胡麻をすりすりしながら食べるという健康的で体が喜ぶメニュー。お出汁は優しいなめらかな旨みが後を引き、癒されました。

このメニューは、私が伺った時に提供されていたメニューで、2022年7月現在は提供していないそうなのですが、また9月1日から始まる、生活リズムを整えて豊かな眠りに導く滞在プログラム「ぐっすりにーぶい滞在」申込者に「島のにーぶい鍋」として提供されるそう。クワンソウという沖縄伝統農作物に指定されている命草(ぬちぐさ:島の人々の健康を保つために生活に取り入れられてきた野菜やハーブのこと)の出汁で味わえることになるとのことで、このクワンソウのお出汁もとても気になります。

 

 

 

もちろん、レストランでいただく「島人の朝ごはん」も重箱を開けると9種の小鉢に沖縄料理のおかずがバランスよく入っていて、楽しい! ごはんは、じゅーしーを迷わず選択しましたが、これも具だくさんで、いいお味でした。

ゴーヤーの浅漬けとか車麩のお味噌汁が美味しいのも重要です。朝のジュースのフルーツのバラエティが多いのも気分があがります。
こちらのディナーは、連泊ならダイニングと、インルームダイニングと両方味わうことをお勧めします!
ダイニングで味わう「琉球ヌーヴェル」は沖縄の食材をベースに、意外性があるけどバランスの良い、独自の料理を構築していました。
優しい人が作ったのだなと感じる料理で、優しいけれど緩くはなくて、旨みの重層感が心地いい、オリジナル料理。
アイデアも楽しくて、写真のお皿の料理の下側の赤は、低温調理の山羊。これがまったく臭みなく、上質な肉の甘さがあり、上の緑のフーチバーのクスクスと良く合って、シェーブルとハリッサのペーストととてもしっくりくる、洗練された味わいになっています。
山羊は臭いと思っている方が多いかもしれませんが、ここ数年でほんとうにクオリティの高い山羊が増えてきています。
特に、やる気のあるシェフと組んで、えさや飼育に心を傾けて、ていねいに飼育して、捌いていらっしゃる酪農家の育てた山羊は、肉質もとてもよく、仔山羊などは、特にミルキーでおいしかったりします。こちらの山羊も絶品でした!

時期でメニューは変わりますが、私が伺った時は、やいたがつおがスモークされて、食感のいいタルティーヌになっていたり、豚ロースのハーブコンフィにはコンソメのソース以外に、シークワーサーを加えたバナナピューレが添えられていたりしました。
添えてるミミガーのクロケットとチビサイズのドゥルワカシーがまた妙に美味しかったり。
牛肉の包み焼きには、コクのある泡盛の酒粕を使ったクルートと呼ばれるパイ生地が使用されていたり。見ると何だろうと好奇心を掻き立てられ、食べるとその美味しさに納得するということの連続でした。

 

 

 

 

 

食べ疲れず、でもひとつひとつの料理の着地点がきちんとあって、心地よい美味しさが体験できるコースになっていました。敷地の畑から収穫した、最後のハーブティーのハーブもいい香りで、心地よい眠りにつけそうです。

 

翌日はお部屋で、夜の島鍋を。2回も鍋なんて、と思うかもしれませんが、不思議と全然飽きません。
朝とは全然違うお出汁がやはり旨々で、これも野菜と島豆腐、お肉たっぷりでヘルシー!!
もずくそばともずくを、最後に豚と牛の旨みが出た出汁に投入すると、病みつきな味わいです。お出汁も上手いシェフ!!  沖縄野菜が美味しくなる冬にもまた食べたい気持ちに。
前菜は好きなのをちょっぴりオーダーしてもいいかもですが、量はお鍋だけでほんとに充分でした。

 

 

 

そして、夜のお蕎麦が美味しかったので、昼にオーダーしてみた、冷製のもずくそばが、ほんとうに秀逸でハマりました!!
モチモチ麺とさっぱりもずくと鶏の絡み方が、絶品です! 沖縄そば好きで、100種は食べてきましたが、これは暑い夏に毎日お昼に食べたいくらい。ポン酢はつけてもつけなくてもいいお味でした。
もちろんソーキそばも澄んだお出汁で体にすうーっと入っていきます。お肉の味付け、ホロホロ具合もさすが。

敷地内には、地元の人に教わりながら育ててきた、さまざまな島の野菜の畑とハーブ園があります。日差しを浴びて、植物がすくすく育っています!

 

 

ハーブを自分で収穫して、それでハーブティーを淹れて楽しむ「にーぶいアフタヌーンティー」も贅沢な体験。

この時は7種類くらいブレンドしました。一番印象深かったのは「クミスクチン」というハーブ。南アジアから来たようですが、このアフタヌーンティーも、9月からの「ぐっすりにーぶい滞在」のプログラムの中で提供され、今年はクワンソウを取り入れたメニューになるということです。

同じくいろんなハーブを取ってきて「命草(ぬちぐすい)バスソルト」を作る体験などもあって、これは作ったハーブを持ち帰れるのが嬉しいですね。

 

 

 

 

この左の屋根2つは、スパ棟。客室棟から少しだけ外側で、さらに静かです。

 

 

鳥や虫の声が聞こえ、窓の外を蝶が舞う中で、まどろみながら受けるトリートメントは、ほんとうに身も心もほぐれていくのがわかります。

月桃(げっとう)など、沖縄ならではの素材を使ったプロダクツを使っているのも嬉しいですね。

 

 

スパの先には、敷地内で一番高い場所、見晴台があります。ここからの眺めは、この記事の最後に!

風が抜けて気持ちよく、海も見えます。訪れた際には、是非上がってみてください。

 

 

 

あとは、周囲約9.2㎞というこの小さな島の、村や海もぜひ訪れてほしい場所。お散歩して生活や人の気配を感じると、また旅の思い出も深くなります。

朝はそこここで、道を掃いて掃除している風景が見られます。

 

 

 

ハイビスカスが咲き乱れる道を通ると、なんだか心が弾みます。

 

 

海に行くのもマストです。いくつかある浜を巡るのも楽しい! 住んでいる猫のキャラクターが違ったり、ヤドカリが一定方向にいっせいに大移動しているのが見えたり。

朝もいいですが、サンセットからマジックアワーは、晴れていると感動的です。

 

 

 

これが見晴台からの眺め。島らしさを大切にした家並み。見ていると、また違う季節に戻ってきたいと思うのでした。

コワーキングスペースができていたり、西表島と小浜島と竹富島の3島を巡るプランなどもあったり、いろんな旅の形が選べるのも嬉しいところ。ぜひチェックしてみてくださいね。

 

星のや竹富島

 

 

 

 

 

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