“信州のローカル・ガストロノミー”をテーマにした、新しい食の提案をする宿「松本十帖」をご紹介します。
味噌など信州の発酵食をガストロノミーに
「松本十帖」は、浅間温泉の老舗旅館を中心とした地域のリノベーションプロジェクト。ふたつのホテル棟があり、ブックストアとレストランを併設しています。
“信州のローカル・ガストロノミー”をテーマにした料理の数々は、味噌や麹、酒粕など地域の発酵食を巧みに用いて、素材の力を引き出した新しい信州の味。
ホテル付設の「信州発酵研究所」では今後、素材そのものを発酵させた新たな食品や調味料を作り出していく予定です。
薪火で焼き上げた佐渡の鰆。麹水でゆでた山菜と蕗味噌を添えて。
熟成味噌とキャラメルオニオン、安曇野のハムとうど、春鰤。
りんごを発酵させた自家製シードルは今春から発売開始。
レストラン三五七(三六五+二)のカウンターからは薪火グリルを眺められます。
総料理長クリストファー・ホートンさんは都内の「INUA」出身。
「松本本箱」では24時間好きな本が読めます。湯船を改築したブックバスや、ブックストアも。
全室かけ流しの温泉付きブックホテル「松本本箱」の客室はコンクリート壁を生かし、天然木の家具を配したスタイリッシュなデザイン。
長野
松本十帖
長野県松本市浅間温泉3-15-17 (レセプション)
☎0570-001-810
1泊¥23,888〜(2名1室の1名料金、2食付き) 全38室
イン15:00〜20:00 アウト11:00
JR松本駅からバスで約35分
取材・原文/坪田三千代(トラベルライター)