こんにちは小野アムスデン道子です。旅に求めている非日常感。遠くにお出かけしなくても味わえれば…と思っていたら、飛び切りのアイデアが!
いつか一度やってみたいと思っていた、出張シェフによるプライベートディナー。でも「すごく高いかも」「家に来てもらうのは気がひける」などなど、なかなか頼みにくいですよね。そんな出張シェフを、予算や料理に合わせてオンラインで選べる、「プライムシェフ」というサイトを発見!
プライムシェフ
そこで、さらに「自宅以外で出張シェフを楽しめるか?」という課題に、これだと思ったのが、サービスアパートメントの「オークウッド」です。
出張シェフをお願いするには、キッチン設備と什器が必要。しかし、自宅に来てもらうのはちょっと…という人にぴったり。「オークウッド」と言えば、海外からのエグゼクティブが長期滞在する高級レジデンスのイメージがあるのですが、一部の物件は1泊から宿泊可能で、キッチン設備や什器も揃っています。
と、いうわけで、東京駅に隣接する1泊から泊まれるラグジュアリーなホテル&サービスアパートメント「オークウッドプレミア東京」で、久々に会う友人とのディナーを出張シェフの「プライムシェフ」にお願いしました。
一人当たり3,000円程度のカジュアルなコースから、数万円程度のラグジュアリーなコースまで…多様なニーズに応えるシェフが揃うなか、“おいしい野菜にこだわりのあるイタリアン”という、私たちの希望にぴったりの小田嶋貴也シェフにお願いすることに。予算は一人8000円プラスα。
プライムシェフは、オンラインで人数や金額感の記入をしたら、マッチングするシェフを複数提案してくれます。日程なども含めて選定したら、細かい希望などをシェフとやりとりもできます。ワイン好きな私たちは、今回、好きなワインを持ち込めるのが嬉しい。それを考えれば予算もリーズナブルです。
一方の「オークウッドプレミア東京」は、キッチンにIHクッキングヒーター、オーブンレンジ、冷蔵庫、什器や鍋などがあり、電気ケトルやトースター、ネスプレッソコーヒーメーカーなども用意されています。ベッドはシーリーのマットレスが採用されていて、とても快適です。長期滞在の人向けに洗濯乾燥機も完備。また、滞在ゲストは同じビル内の提携施設フィットネスを使うこともできます。
夜も更けて、都心の夜景が輝く時間になって、一皿目「苺、落花生とブラータチーズ」からスタート。あまおうの苺、ざくろの甘酸っぱさ、落花生の香ばしさがクリーミーなチーズに合います。ディルのソースを添えて。
高知県仁淀川の清流で育った「によどマッシュルームのサラダ」には、ビーツのドレッシングにパルメジャンチーズをたっぷりかけて。シェフから食材の説明を聞いたり、クッキングの過程が見られるのも、プライムシェフのいいところ。
イタリアンな潮汁のイメージという「潮の香りに包まれた温野菜たち」は、あさりなどの貝類の出汁に、かぶ、芽キャベツなど野菜たっぷり、そして白ワインと小豆島のオリーブオイルが香るヘルシーな一品。
次は、どうやって作るか気になっていた「菜の花と信州サーモンのパスタ」。まず、信州サーモンを塩麹で漬けたものを炙ります。これは自宅ではちょっと難しい。それをアンチョビを効かせたバジルソースであえたパスタの上にのせ、鱒の卵を添えて。
メインは「黒毛和牛赤身肉の低温ロースト/自家製マスタード」。添えられたジャガイモ「インカのめざめ」や「きたあかり」は、フライパンでオリーブオイルで仕上げるシンプルな調理なのにとてもおいしい。菜の花とキンカンの苦味が牛肉ととても合ってました。
デザートは「アマゾンカカオを使用したショコラテリーヌ」。アマゾンカカオに沖縄の黒糖やカカオバターも使って、苦味と甘味のバランスが絶妙な大人のデザートでした。
ワインも入って盛り上がり、デザートをいただきながら今日の料理の素材や調理法のことなども話しながら、休むことなく片付けもされているシェフ。食べ終わった頃にはすっかりキッチンがきれいになっているのにびっくり。食べ終わった後、何もしなくてもいいというのも、ホストには最高です。
オークウッドは、今回利用した東京や、横浜、また2022年1月14日に東麻布にオープンしたばかりの「オークウッドホテル&アパートメンツ麻布 」も1泊から利用できるので、プライムシェフの利用におすすめ。自分たちのためにシェフが目の前で料理をしてくれて、お料理好きの人にはシェフから直につくり方が聞けるのも貴重な機会。そのままお泊まりできて、贅沢な非日常を過ごせます。
取材・文 / 小野アムスデン道子