人に気を使うより、ひとりで自由にのびのび旅をしたいという人が増えてきました。旅行作家で温泉ビューティ研究科である石井宏子さんに、おすすめのひとり部屋のある宿を紹介してもらいました。
●快適! ひとり温泉の条件
- 1. 泉質がいい
- 2. ひとり料金設定がある
- 3. 食事時も居心地がいい
- 4. ひとりで行きやすい
ひとり部屋がうれしい
那須の木工家具が置かれたひとり専用の部屋
温泉とアートで心身を保養することを大切にしています。365日いつでもひとりで泊まれる部屋は、那須の木工作家のテーブルや椅子があり、住みたくなる居心地のよさ。夕食も朝食も部屋食で、地元の野菜がたっぷり。自分の部屋のようにくつろげます。
ぬるめで柔らかな温泉は、下野(しもつけ)の薬湯と呼ばれた癒しの湯、温度の異なる2本の源泉をかけ流しのよき湯に仕立てています。湯上がりは館内や敷地のアートを鑑賞して優雅な時を。夜もゆったり温泉につかり、眠りにこだわった羽根布団のベッドで朝までぐっすり。(石井宏子)
夕・朝ともに部屋食。地元の野菜中心の料理。
現代美術家・菅木志雄(すがきしお)氏作のインスタレーション庭園を通って宿の玄関へ。敷地に美術館も。
露天風呂と内湯がある大浴場、ほかに檜(ひのき)の湯もあり。
床暖房完備で広さのあるひとり専用部屋。
DATA
保養とアートの宿 大黒屋
栃木・板室(いたむろ)温泉
住所:栃木県那須塩原市板室856
TEL:0287-69-0226
料金:1名1室1泊¥23,100〜/2食付き
イン14:00・アウト10:30
客室:全31室
泉質:アルカリ性単純温泉
アクセス:JR那須塩原駅から送迎タクシーで約25分
(片道・早便¥1,000、遅便¥2,000、要予約)
【推薦してくれた人】
石井宏子さん
Hiroko Ishii
旅行作家・温泉ビューティ研究家。年200日ほど温泉を旅して雑誌や新聞などに執筆。温泉や食、自然環境で美しくなるビューティツーリズムを研究。
取材・原文/石井宏子