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京都祇園の新しいスモール ラグジュアリー ホテルThe Shinmonzenに、注目のジャン-ジョルジュのレストランがオープン!

くみくみ

くみくみ

美味しい食と酒を求めて、世界中どこでも旅するのが趣味。リゾート、ホテル、島、温泉、スパ、ホリスティックプログラムも大好き。OurAgeにて「エナジーチャージ美とりっぷ」を時々連載中。OurAgeの姉妹メディア、MyAgeでは医師への取材が多く、40代以上の素敵女医100名近くを抱えており、ウエルネス旅企画も手掛ける。

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京都祇園は古美術の町、新門前に2023年3月15日、グランドオープンした9室のコージーなホテル、The Shinmonzen。

水音も涼やかな祇園白川に沿って建つこのラグジュアリーブティックホテルは、一見ホテルとはわからない佇まい。密やかな旅館の雰囲気で、その墨色の外観と暖簾は、町屋に完全に馴染んでいます。

 

 

ここは伝統的建造物群保存地区。喧騒とは無縁の情緒があり、大人の隠れ家感を醸し出していて、とても落ち着ける場所。

 

 

建築は、安藤忠雄氏。玄関から一歩足を踏み入れると、雰囲気は一転、右に格子、左にコンクリートの壁という、古都と現代を象徴するシンプルモダンな廊下が続き、安藤ワールドに誘われます。突き当り正面に、ダミアンハーストの桜という、心憎い演出。初めて訪れたときは春で、ことさら感動!

オーナーのパディ・マッキレン氏がアートに造詣が深く、彼のコレクションが随所に飾られているのが、このホテルのスペシャル感に繋がっています。他にも杉本博や、ゲルハルト・リヒターなどもさりげなく飾られていて、感動もの。作品を見つける愉しみも魅力です。

 

 

アートを眺めつつ廊下を2度曲がると、レセプションとロビーラウンジ。その先の川を眺めるテラスに、リバーサイドラウンジが現れます。

 

 

ここで祇園白川を眺めながらアペするのがご機嫌!

フリーのハウスシャンパーニュは、ビルカールサルモン。そのボトルの右下に、Jean-Georgesの文字が!(見にくくて失礼します~)

 

そう、こちらにモダンフレンチの巨匠シェフ、ジャン-ジョルジュ・ヴォンゲリステンのレストラン『Jean-Georges at The Shinmonzen』が、ホテルのグランドオープンとともにお目見えしたのです。

で、シェフの名前入りのシャンパーニュがふるまわれていたというわけです。これだけでも、シェフの力のほどがわかります~!

 

 

ジャン-ジョルジュは、ニューヨークミシュランの創刊以来10数年にわたり、かの地の自身のレストランの星を守り、東京初出店の六本木店でも星をキープしながら、世界に60店舗を展開している有名辣腕シェフ。ゆえに今ここが話題で、食通の方々を中心にさまざまなゲストが訪れています。

 

この日はジャン-ジョルジュが自ら出迎えてくれ、また席を回ってゲストに話しかけたり、気さくなお人柄も垣間見れました。

 

 

お隣のバーも素敵!

 

 

印象深かったのは、アミューズの後に出た彼のスペシャリテ!

「Egg Toast Caviar and Herbs」

卵とキャビアなのですが、Parisから取り寄せたつやつや漆黒のCavier 147 (キャビア)に合わせるは、67℃で一晩殻ごと火を入れた、モツァレラチーズのような食感の味濃い京都の卵。

シャンパーニュに合わせるのが実は難しいこの2つが、ねっとりとした妖艶さで口の中で絡む官能。サクサクパイ生地との食感のコントラストで、より見事にシャンパーニュと引き立て合っていました。これだけでもまた食べに行きたい。

 

 

「Madai Sashimi,Spring Peas Buttermilk Vinaigrette」

とても、ジャン-ジョルジュらしいエレガントな一皿は、真鯛のカルパッチョにエディブルフラワーと繊細に配されたさやいんげん。バターミルクのヴィネグレットソースが実に爽やかな風味。熟練の抜け感です。

 

「Warm Asparagus with Japanese Mushrooms Vegetable Vinaigrette」

温菜はアスパラガス。シメジや椎茸など7種類のキノコが添えられていて、ハーブと野菜のソースとともに、重層的な香りと旨みが楽しめます。

 

 

「Crackling Amadai, Roasted Carrot Lemon Leek Emulsion」

松笠揚げと京人参。日本、京都の素材や、調理法も意識していると感じさせる一品。甘み、酸味、旨みがバランスよく、ソースが日本料理とフレンチを繋いでいる印象。

 

 

「Tiger Prawn Roasted in Buckwheat Crepe Herbal Kombu Butter」。

ローストした車エビを包むのは、カリッと仕上げた蕎麦粉のクレープ。昆布バターにもハーブが香り、また日欧の素材と手法の融合の妙を見せてくれます。

 

 

「Caramelized Kyo-Tamba Hirai Beef Tenderloin Poached Daikon, Mustard Essence and Crispy Kale」

メインは、「京都丹波牧場」で長期肥育されたブランド牛「平井牛」。大根と辛子が添えられ、これはまさにおでん。こんな演出も楽しい。

 

デザートにも柚子クリームを使ったり、コーヒーは京都の「%Arabica Kyoto(アラビカキョウト)」 のオリジナルブレンドだったり、最後までこの地らしさにもこだわっていました。

もうひとつ、サイフォンコーヒーの日本チャンピオンである矢橋伊織氏のコーヒーも魅力です。

 

ジャン-ジョルジュは、日本の食材や鮨に感銘を受け、フレッシュにこだわっているとのこと。その意を汲みながら、素材を知り尽くした日本人のスーシェフがさりげなく白身を軽く〆たりして、絶妙のバランスに。その仕上がりはどれも繊細、エレガントで軽やか。

地元の食材を意識して使いつつ、フレンチのみならず、アメリカ、アジアなど各国の要素を融合させた料理は、ハーブやスパイス使いがほんとうに面白い。独自性のある料理は季節で常に変化していくのも楽しみです。

 

 

ワインリストも、オーナーがワイナリー所有者でワインに造詣が深いこともあり、常時3,000本以上のワインを揃えているという充実っぷり。オーガニックはじめ、各国の各地方のワインを取りそろえ、セパージュ(ブドウの種類)も多彩。ちょいボリュームあるリストは価格の幅があるのも嬉しい。

お料理とのマリアージュリストも、途中にバタースコッチのような味わいのコンドリューを入れてきたり、オーナーのワイナリーのオーガニックワイン「シャトー・ラ・コスト」が出てきたり、バラエティに富んでいて面白いと感じました。

 

そして、すべてスイートの客室はというと。

 

 

10年以上かけて、京都への深い想いを形にしてきたThe Shinmonzenプロジェクト。インテリアは、コスモポリタンなインテリアデザインで知られるレミ・テシエ氏。他にもアーティストの友人達が、京都の伝統や文化遺産に思いを馳せ、現代の旅行者のために、竹や漆、絹、石などをアクセントにインテリアなどをデザインしています。

 

お部屋のヒノキのお風呂の香りにも癒されます。

白川向きにバルコニーがあるのも、嬉しいところ。

ルームチャージは季節で変動するけれど、この日この部屋1泊40万円とのこと、わお。

でもレストラン利用だけでもOKなので、ご興味ある方は是非!

 

 

京都府京都市東山区新門前通西之町235
tel.075-600-2055

モーニング/7:00~10:30(宿泊客以外のゲストL.O.9:30)

ランチ/11:30~14:00(L.O.13:00)

ディナー/17:30~22:00(L.O.20:30)(アラカルトは宿泊ゲストのみ)

 

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