奄美大島
島の自然と向き合い、ゆっくり自分を見つめる時間が持てる場所
まちを活性化させるための宿泊施設としてスタートした「伝泊」。奄美出身の建築家・山下保博氏を中心に、さまざまなまちづくり活動が行われています。宿泊施設としては、高級リトリートヴィラの「伝泊 The Beachfront MIJORA」、シンプルステイができる「伝泊 奄美 ホテル」、奄美の風土に根差す伝統的な建物を改修した「伝泊 奄美 古民家」の3タイプがあり、それぞれに島の時間、ひと、自然と対話するような異なるテイストの滞在を楽しめます。
◆伝泊(でんぱく) The Beachfront MIJORA(ミジョラ)
とっておきの離島リトリート滞在におすすめなのは、「伝泊 The Beachfront MIJORA」。国際的なエコラベル「グリーンキー」を受賞したヴィラタイプのリトリートで、すべての客室が赤木名(あかきな)湾を望む海岸沿いに建っています。建築は島の伝統的な高倉からヒントを得ながらも、コンクリートを巧みに用いたモダンなデザイン。島の月桃茶をいただきながらテラスでのんびりしたり、海を眺めながらのバスタイムを楽しんだり。刻々と表情を変える自然に抱かれるような滞在を満喫できます。’22年、’23年とよりラグジュアリーな客室が新設され、滞在の幅もぐんと広がりました。隣接するレストラン「2 waters」で楽しむ、海を眺めながらの食事も旅のよい思い出に。
海岸沿いに並ぶヴィラは、駐車場が備わる一棟貸し。
人気の高い「デラックス ヴィラ・クイーンベッド」。眼前の海と一体になったような感覚が味わえます。
新設された「ホライゾン デラックス ヴィラ・トリプルベッド」は、唯一3名で宿泊できるヴィラ。
島の食材を用いたディナーを提供する「2 waters」。カウンターから眺める夕日は絶景!
朝食には、地元の生産者から届く旬の食材や自家農園で育てた野菜やハーブがたっぷり。
奄美の月桃を加えたオリジナルのCBD製品「AMATSUMIZU」。CBDオイルを舌下に垂らして、ぐっすり眠れる体験を。フロントで購入可
DATA
伝泊(でんぱく) The Beachfront MIJORA(ミジョラ)
住所:鹿児島県奄美市笠利町外金久亀崎986-1
TEL:0997-63-1910
料金:¥26,800~(2名1室利用時の1泊1室料金。朝食付き)
イン15:00 アウト11:00
客室:全19室
アクセス:奄美空港から車で約15分(事前予約で送迎あり)
◆伝泊 奄美 古民家
薩摩藩の統治時代から変わらぬ「しま」と呼ばれる360以上もの集落がある奄美大島。それぞれの「しま」の自然や文化を体感するために、伝統的構法を残す50年以上前の古い建物を改修した宿が「伝泊 奄美 古民家」です。現在、奄美大島とその隣島である加計呂麻島(かけろまじま)、徳之島に計18軒。それぞれ異なる魅力を持っています。
水平線から昇る美しい朝日をテラスから眺められる「水平線と朝陽の宿」。快適にリノベーションされた広い家でハンモックに寝そべったり、ひっそりと静かなビーチを歩いたり、思い思いの時間を過ごして。
穀物を貯蔵する倉であった高倉を今に残す「高倉のある宿」。ここで伝統行事の体験が可能で、島民との交流もできます。加計呂麻島には、伝泊で初めて半屋外の露天風呂が備わる「素と露天の宿」も’23年7月にオープン。
DATA
伝泊 奄美 古民家
料金:素泊まり¥11,000〜(2名1室利用時の1泊1室料金)
取材・原文/坪田三千代