ただ生きるためだけなら品性は必要ありません。でも、人間らしく生きるためには、品性は大切です。
では、品性とは何か。それは、誰に対してもつねに公平でいること。自分の好き嫌いを評価の対象に入れないことだと思います。
たとえば私が自分の行為で一番ショックを受けるのは、「こういう女は嫌だ」と批判していたことを自分がやっていたときです。「アチャー!」「やってもうた!!」と恥ずかしい気持ちになって、激しく反省します。
でも、人間としての品性を保つには、そういう自分への厳しい目が重要だと思っていて、自分の嫌いな人のことも自分の好きな人のことも、そして自分自身もつねに公平にジャッジしたいと私は思っています。
反対に自分に都合よくものごとを解釈してしまう人は、品性に欠けると思いますね。そもそも人を貶めても自分は絶対いい人にはなりません。むしろ悪い人にしかならない(笑)。一見、自分に利益があるように見えてもじつは何の役にも立ちません。
一方、自分さえ上がっていけば、どんな人にも勝つことができます。つまり大切なのは、自分が上の次元に行くこと。目標を見誤らないようにしてください!!
取材・文/佐藤裕美