「男に何を求めますか?」という質問を昔、取材でよくされました。そのときの私の答えが、「共犯者と先生と癒しですね」。
つまり、一緒にガンガン働いて共に闘ってくれる人か、私が知らないことを教えてくれる人か、私が疲れている時に癒してくれる人。この3つのうち、二つは欲しいなと思ってました。
逆に男性が女性に何を求めるかと言えば、「戦力」と「癒し」だと思います。あるときは、彼の役に立つ存在になり、あるときは癒しを提供する――この両方ができれば、まさに鬼に金棒。でも、働く女性は忙しいし、そんなことやってられないわよね(笑)。
そこで、どっちかひとつを選ぶなら「戦力」かなあと。癒しはわりと簡単で他に替えがきくけれど、戦力になってくれる女性は少ないから、男は手放さないと思うんですね。 彼の仕事や趣味の話を聞いて情報を探したり、人を紹介してあげたり、具体的に何か役に立つことで、彼にとって必要不可欠な存在になれるはずです。
ただ、男はあつかましいから、足りない癒しは他で調達しようとします(笑)。それが腹たつのよね。それを防ぐには、彼が何を求めているのか察知して、要所要所で両方をうまく使い分けるのがベスト。タイミングを外さず、状況に合わせて変化してみよう!
「女ともだち」りぼん1991年6月号扉
取材・文/佐藤裕美