コロナ自粛で運動不足になってる人、多いと思います。でも、「筋トレなんて面倒くさい」し、「ダイエットは明日から」と先延ばしにして、気がつけばだらしない体に……。そういう人は、まず自分で自分をコントロールする技が必要よね。
私の場合、体形をキープできているのは、見栄とケチ精神――このふたつのおかげです。まず太ったら、お金がかかります。昔、買った高い服も体形が変わったら買い換えないといけない!!もったいない!!!とケチ精神が働きます(笑)。
もうひとつの見栄というのは、私の作品の場合、内容的に作者がデブでブスだと戦略的によろしくない(笑)。化粧品売り場のお姉さんの肌が汚かったから買いたくないっていうのと同じよね。読者は、一条ゆかりもきっと華やかな人なんだろうと想像するだろうから、その幻想をできる限りキープしたい。顔を出さなければ、それでもいいけど、私は表に出るようになってしまったので、”一条ゆかりさん”に対する私の責任は重大です。
だから、ダイエットするときには、はっきりとした目標を持つことが大事だと思いますね。自粛明けに、同窓会とか、結婚式とか、具体的な目標を作ることが大事なんじゃないかな。
家でできるトレーニングとして、私がおすすめしたいのが「プランク」ですね。
肘を地面につけ、腕立て伏せのような姿勢をキープするトレーニングで、インナーマッスルが鍛えられます。また、これを横向きでやるサイドプランクもあります。(編集部注:詳しいやり方は、ネットなどの情報をご参照ください)。
腹筋あたりがプルプル~っとなって、かなりきついけど、いろいろ試した中で、これが一番お腹周りのお肉を落とせる気がする。私は、そこそこ毎日プランクを90秒、余裕があれば、サイドプランクを左右30秒ずつやっているけど、まずは15秒から、毎日チャレンジしてみてください。毎日ですよ!!
運動は、1日の始まりにやると、体が目覚めて代謝がよくなるので、午前中にやるのがおすすめ。それとプランクは骨盤底筋にも効くので、尿漏れ防止にもなります。アワエイジ世代にはもっとも必要な運動ですね。
この時期に「退屈だわ~」と、だらだらと過ごしている人と、「よし、頑張ろう!」と努力して鍛えた人とでは、自粛明けにはっきりと差が出てくると思うので、「1ヶ月見ないうちに太ったわね~」と言われないように、今日から家でレッツトレーニング!!
「正しい恋愛のススメ」コーラス1997年7月号扉
取材・文/佐藤裕美