若い男の子は、年上の女性とつきあうと、すごく成長するんですね(しない奴ももちろんいます!)。昔、描いた「正しい恋愛のススメ」がそんな話でした。高校生の博明が出張ホストクラブでアルバイトするというとんでもない話なんだけど(笑)、そこで出会った年上の玲子さんから、博明はいろんなことを教えてもらいます。
おいしい料理、いろいろなマナー。女性の扱い方、悦ばせ方……。あれから25年たって、博明ももう40代だから、すっかりいいおじさんになって、きっと若い子と楽しく遊んでいると思う(笑)。
一方、年上の女性も若い男子とつきあえば、いろいろ楽しませてもらえるし、新しい情報も得ることができるからWin-Winの関係です♪と言ってもアワエイジ世代の女性が、若い男子とつきあうのは結構ハードルが高いと思うので、男女の愛じゃなくて、アガペーでいいと思います。神の愛ですね(笑)。恋愛関係でなくてもいいから、年齢のはなれた人とまずは仲良くなる。それだけでもすごくメリットがあります。
自分は人生の先輩として何かしら教えてあげることができるし、向こうは、新しい情報を提供してくれるじゃない?とくに10歳とか、20歳とか、一回り以上違うと、まったく文化が違うから情報も新鮮よね。私は、自分の知らないことを教えてくれる人はみんな先生だと思っているので、小学生にも隙あらば教えを請います。「ねえねえ、今、何が流行ってるの?」って(笑)。
若い男子と仲良くなるコツは、威張らず対等に――ってことかしら。年上だからって偉そうに自分の価値観を押し付けたりするとウザがられるだけ。それと若い人は、お願いごとをすると意外と喜んでやってくれるのよ。自分が役に立ってる感がうれしいんじゃないかしら。だから、「これ教えて」とか、「この荷物持って」とか、私は結構頼みごとをします。
このとき、大事なのが、「要求ははっきりと。代償はしっかりと」。何かやってもらったら、ご飯をご馳走してあげるとか、年上らしくちゃんとお礼をすることが大事。私なんか、よく大戸屋の優待券をあげたりします(笑)。えっ、それが許されるのは、私だから?キャラ勝ちってことですね(笑)。
とにかく若い人とつきあうと、行動も精神も若くなります。「私はもうおばさんだから」とか言いながら、みんな絶対見栄をはるから美容にも役立つし、ボケ防止にもなる。試してみてください!!
「正しい恋愛のススメ」コーラス1996年10月号扉
取材・文/佐藤裕美