今でもだけど、 昔はよく脳内哲学してました。 “後悔”とは…いかなるモノかとか考えてる時発見したのです!!
後悔とは2種類あるではないか!やらなかったことの後悔。やってしまったことの後悔。果たしてどちらの後悔が、より正しい人生を導く後悔であろうか、と。
たとえば「あのとき告白しておげばよかった」っていう“やらなかった後悔”は、もう取り戻せないから、一生、延々と後悔することになる。たぶん年をとってもひきずってる後悔って、こっちよね。
一方、「好きですって言ったら、フラれてしまった。告白するんじゃなかった」っていう“やったことへの後悔”は、次のステップに役に立つの。あの告白の方法はよくなかったとか、今度、告白するときは、こういうことに気をつけようとか。
それに気づいて以来、悩んだときには、やることに決めて、後悔は反面教師として正しく生かそうと決めました。それとネガティブな感情って、ときには力になるけど、それを引きずるのは、私の性格的にはイヤですね。若い頃だったら、「いつかアイツを見返してやる!」みたいな気持ちは、成りあがる力になるけど、ネガティブな力って瞬発力はあるけど、 持久力はないのよね。それをずーっと持ち続けると、人間もだんだん腐ってくるの。そうすると腐った発想しか出てこないんですよ~~(怖)。
だから後悔は一瞬。あとは死ぬときにまとめて!
「有閑倶楽部 茅台 炎の復讐 中編」りぼん1990年2月号扉
取材・文/佐藤裕美