ダイエットを経験したことのある人はわかると思うけど、最初は結構わかりやすく体重が減るんです。でも、しばらくすると同じように努力しているにもかかわらず、全く体重が落ちない、俗に言う“停滞期”が、呼んでもないのにやってきます。
これは下手なダイエットをすると代謝が悪くなるってこともあるけど、どうも人類の歴史が、我らのDNAが関係しているらしいです。ホモ・サピエンスが日本に渡って来たのが3万年くらい前だそう。それ以来、日本人は長〰️〰️い間、ひたすら飢餓との闘いだったのよ。今度いつご飯が食べられるかわからないから、食えるうちにとにかく食わねば！という、強迫観念満載の日々ですよ。
大部分の日本人が空腹から解放されてからまだ200年も経ってないんだから、こんな短い時間じゃDNAは安心しないんですよぉ。空腹になると緊急事態だとパニクって、食わねば！食わねば！脂肪を貯めねば餓死してしまう〰！！と働きまくるのであった。いや、もう大迷惑！
この困った状態を何とかできないかと、私は実は昔、DNA洗脳にチャレンジしてみたのよ。「大丈夫！心配しないで。もういつでも食べたい時に食べれるのよ。」「ほら♪世界は食べ物で溢れているのよ。」って説得してみたんだけど…駄目だった。このトラウマから解放されるには、1000年くらいかかるのかもしれませんね。
それにしてもさぁ、体重が減らない時って、モチベーションだだ下がりよ。「いくらやっても変わらないし〰」って、怒りとストレスでスイーツ爆食い。我慢してたカレー、天丼、ラーメン食べてトーゼン体重ア〰ップ！！まあ、この繰り返しですね。
だからぁ！何がいちばん問題かと言うと、ここでいかに耐えしのべるか？ですよ。
ダイエットの成功は筋肉にかかっております。特に年取るとタンパク質です！これまで以上に運動を頑張らなくていいから、できる運動を地味に続けましょう。炭水化物はできるだけ日中にとるようにするとか、いろいろ工夫して、耐えしのぶことが大必要です。耐える…ああ、これは人生も同じですねえ。
つまり停滞期っていうのは、私の感覚で言うと、ズバリ「冬」です。冬は寒いから、春が来るまでじっと耐えて待っているんだけれど、ただだらしなく待っていたら、春が来た時に、植える種がなくて、困ったわ～ってことに必ずなります！だから、ただ待っているだけではダメです！アカンです！！来たるべき春に向かって備えるのじゃ〰️〰️！！
ということで、冬という季節は暖かくなったら、すぐにさま動き出せるようにいろいろ用意する準備期間なので、停滞期には、春に備えての仕込みを忘れずにね♥
トーク集「おしゃべりな唇」1998年10月刊
取材・文／佐藤裕美
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