「どうせ私なんてモテないから」「どうせ私なんて才能ないから」とかって、すぐに言う人、いますよね。私、苦手なのよね、そういう人。だぁってね〰️〰「どうせ私なんて…」って言うのって逃げだし、実に楽に慰めてもらえるしね。
「そんなことないよ~」とか「〇〇ちゃん、かわいいじゃない」とか「〇〇の才能はあるしね~」って、きっと誰かが慰めて、おまけにほめてくれるでしょう。
そういう返答を無意識かどうかはわからないけど、とにかく期待して、「どうせ私なんて」って言ってる人は結構いると思います。
だらだらとした今の自分のままでいいと、誰かに言ってほしいのはわかるけど、いやマジでこういう女って実に面倒くさい。謙虚そうに見えて、実は怠け者で、結構図太い女だと思うのよね。たぶん、あっちでもこっちでも「私なんて」って言ってるんだろうなぁ。あああ~イヤだ!
以前、知り合いに、何かというと「どうせ私なんてブスだから」と言う女がいました。正直者の一条は「そんなことないよ~」と嘘はつきたくないけど、「そうね、確かにブスだわ」と肯定するのもあんまりなので、「あっ!そうだ!そういえばさ~」と強引に話をそらせておりました。でもね、何回もやるのよ、その女。
聞いてて不愉快だし、だんだんうんざりしてきて「ブスブスブスと思いっきり言ってやりたい!」という、どす黒い気持ちがズンズン湧いてきて困りました。ひがみっぽいけど妙に攻撃的で、陰険にマウントを取りたがる性格の悪い女子で、こんなに堂々と悪口を書いても、ちっとも心が痛みません。
かなり嫌な思いをさせられたので、二度と会いたくないと思った時、とうとう最後に、一条史上最悪なセリフがスルっと口から出てしまいました。
「あなたって顔もブスだけど、心はもっとブスだわ」
ああああああああ~~~~ハレルヤー!長い間の便秘が一気に治った気分よ。全然後悔はしていませんが、こんなことはこれっきりにしたいもんです。
まあ人生いろんなことがありますが、「私なんて才能ないし~」と言われたら「あら、そうなんですか?」ってすがすがしく肯定してあげるのも楽しいですよ。
妬みやひがみが力になるのは、若いうちは結構あるけど、いいトシをしたおばさんが、ひがみを外に全開させると、ツッコミどころ満載で実に醜いうえ、取り扱いに困るから、やめてほしいと思います。
一条もたまには「私なんか」と言うんだけど、「私なんか自慢ですが、運動神経も結構よくって~」とか、実に堂々と自慢しております。
「5愛のルール」りぼん1975年9月号扉
取材・文/佐藤裕美
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