※警告 ちょっと霊的な話をするので、苦手な人はスルーしてください(笑)。
その昔、夏になると有閑倶楽部でお化けの話を描いて、怖い怖いと散々嫌がられた一条です。描いてる私としては「へぇ、あれで怖いのかぁ。私は生きてる人間の方がよっぽど怖いわ」 って思っておりましたけどね。
漫画家って、修行僧みたいな生活をしているせいか、霊的な人がけっこう多くて、漫画家パーティーの2次会とか3次会になるとよくそんな話をしてました。実を言うと私もわりと、あれこれ何かと感じやすいタイプなので、類友と言うか、なぜかいつも霊的な人と知り合いになるのよね。
陰陽師系とか星占いのプロとか、いわゆる霊能者と呼ばれる人とは、けっこう話が盛り上がります。昔 、江原(啓之)さんと対談したことがあるんだけど、なかなか面白かったです。
それでだんだん解ってきたんだけど、霊ってねぇ、寂しがり屋というか、自分と感性や考え方が似ている人の側にいたがるのよね。まあ 生きてる人間も、自分と似た人種と一緒にいる方が楽じゃない?優等生グループの中に不良が入ると、かなりギクシャクするし、酔っ払いの集団にシラフの人が入るとこれもまたつらい。
たとえば「あなたには、先祖の霊がついています」とか、「亡くなったおばあさんの霊がついています」みたいなことを言われたりする人がいるよね?あれは、おばあさんが孫のことが心配でついてるっていうこともあるけど、要は家族だと自分と同じ系列の DNAだからやっぱり考えや行動がどこか似てるし、それが霊にとって居心地がいいっていうことなんでしょう。そういうことなので、先祖がくっついている確率が高いみたいですよ。
いつも思うのは、おじいちゃんとかおばあちゃんがっていう話は聞くけど、両親がっていうのはあまり聞かないのよね。やっぱり 隔世遺伝とか関係あるのかなぁ?
そういうことなので、自分が暗〜い気持ちとか邪悪な気持ちでいたら、同じように暗〜くて、邪悪な霊が寄ってくるということなんですよねぇ。まー大変!
「魔が差した」という言葉があるけど、まさにそれよ!魔が差すんですよ!!
そういう心の隙に、ひゅるる〜ぺたぁっと霊が取り憑いてですねぇ、人に悪さをさせるってことがあるんですよ~~~!!やばいのは自分が知らないうちに、なんだか勝手にやられっちゃったっていうか…こういうのを憑依されたって言うんですけどね、いやいやいやいや、これはマジで阻止しなければだめでしょう!
でも、大丈夫です!安心してください!絶対に阻止できる方法を伝授いたします!
とにかく大事なことは、ズバリ!いつも明るく、前向きな気持ちでいること(確信!!)。暗い邪悪な霊は、明るくて幸せな人が嫌いです。人生を謳歌している人はまぶしく輝いていて、そんな人の近くにいたら気分が悪くてむっちゃ居心地が悪いのよ。
ダメな人にはダメな人がそばにいるし、 金持ちの友だちは金持ちが、オタクと話が一番合うのはやっぱりオタクです。
特に悪い霊がたくさんいそうな場所に行く時には、チョコレートでもなめながら、楽しい気分で鼻歌でも歌って行くように!! って、行くなよ、そんな場所!
今回は生きていくうえで、とても役に立つことを全力でお教えしたので、私も満足ですわ。ま~~信じるも信じないもあなた次第だけど。ねッ♥
「有閑倶楽部 幽霊なんかこわくない」りぼん1985年9月号扉
取材・文/佐藤裕美
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