「不幸さんが出番待ちしてる」って言い回し、いかにも一条らしくて好きです(笑)。
まあこれは、要するに、幸せにあぐらをかいてはいけなっていうことですね。
たとえば恋人ができて、最初は幸せに酔いしれて、もっともっと好かれたくて何かとあれやこれや尽くすんだけど…そのうちにね…だんだんねぇ…尽くされるのに慣れた男はそれが当たり前だと思ったり、尽くすことを楽しんでいた女はだんだんめんどくさくなったり、髪を10cm切っても気づかれなかったり、細かいことを気にしなくなって、気づいたら愛に盛り上がっていた心が、どんどんだらしなくなっているのよ〰️〰️!!
別に嫌いになったわけでも、どうでもよくなったわけでもないんだけど、何というか、非日常だった恋人が日常になってしまったというか、そうすると、お待ちしておりました「不幸さん」の出番です(笑)。
約束もしてないし誰も呼んでないのに、「不幸さん」は小さな隙をついて、ちょっとずつちょっとずつ侵入してきて、気がついたら後ろからベッタリ抱きついて来るのよ〰️〰️(😱怖…)!!
これは恋愛に限ったことじゃなくて、日常に宿る幸せって、あたりまえすぎて、そのありがたさに気づかなかったりするでしょ?あるのが当たり前の空気も、青空も、失ったらその大切さがどれほどなのか初めてわかるよね。ああ…若さと髪の毛よカムバ〰️〰️ック ! to me!!
幸せに慣れてしまって、大切に思わなくなったり、粗雑に扱ってしまったり。そういう瞬間に、あの「不幸さん」がそっと、舌なめずりしながらやってくるんです。
「不幸さん」ってさぁ、なんか隙間家具に似てる(笑)。こんな狭いスペース、何も置けないだろうと思っていてもそこにシュル〜っと入って来る。しっかりとドアを閉めたから安心だわと思っていたら、鍵穴から忍び込んでくるんですよ〜。油断も隙もないヤツよね。
結論!
幸せな時ほど気を引き締めねば、アイツがやって来る!!
ヤツに気づいた時にはすでに手遅れ!後の祭り!抜けた髪は戻らない!!
ヤツが忍び寄って来ぬよう、日々のチェックと感謝にいそしめ!!
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取材・文/佐藤裕美
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