YOJOとは養生のこと。
切実ではなく、楽しみながら続けたい自分のための小さな約束です。
東洋医学ライフクリエーターや鍼灸師など、多方面で活躍する島田淑子さんに、日々実践している4つのYOJOを教えていただきました。
島田淑子さん
1966年生まれ。東洋医学ライフクリエーター、鍼灸師、美容師、国際中医薬膳師、調理師。日本のかっさの第一人者。低糖質・発酵・薬膳を提唱。北鎌倉・気流LABOにて東洋医学を柱とした健康・美容・食などの研究やセミナー活動を行っている。低糖質・発酵食品・薬膳を使った「美味しくて綺麗になるお料理レッスン」開講中。http://www.kiryu-bws.jp/
島田淑子さんの4つのYOJO
1
ご飯とこだわりの麹で甘さ控えめの甘酒を手作り
甘酒と低糖質は一見、相反する習慣に見えますが、島田さんの作る甘酒は甘さ控えめでサラッとした飲み口。「秋田の佐々木製麹本舗の雪の下麹とご飯をヨーグルトメーカーに入れ8時間。多めに作って数袋に分けて冷凍保存し、1袋を1週間ほどで使いきります。毎日飲むのに加え料理にも」。ヨーグルトメーカーを使うのは温度が上がりすぎないため。
2
不調を感じたらスパイスを使ったお手軽薬膳
病気の手前の「未病」は、まさに東洋医学の得意分野。島田さんは幾種類ものスパイスを常備して料理に役立てています。「今日は目が疲れているからスープにクコの実を入れよう、という具合に、体調に合わせて使っています。どういうときにどのスパイスを使えばいいかを覚えておくと、普段からちょっとした不調をやわらげることができるんですよ」
3
材料を低糖質食材に置き換えた料理を実践中
「炭水化物やスイーツを完全に排除するのは寂しいですよね。そんなときは材料の一部を替えます。例えば、パンやスコーンに使う小麦粉を大豆粉に。テリーヌはスライスした大豆粉のパンにサーモン、アボカド、クリームチーズを重ねました。また砂糖は、カロリーゼロの甘味料・ラカントSを使うことで満足度も確実にアップします」
4
肌と視力のために毎朝10分の"かっさマッサージ"
もともと中国の民間療法だった「かっさ」(中国の発音ではグワシャー)を日本流にアレンジして紹介した島田さん。「顔のコリをほぐしてデトックスを目的としたマッサージです。専用プレートで経絡を軽くこするだけで無理なくツボを刺激するのでリフトアップや小顔が期待できるんです。私は毎朝10分。近頃は老眼対策のために、目元を中心に行います」
撮影/フルフォード海
取材・原文/向井真樹