尿もれに関する10のこと
寒くなってきましたね。
「冬の着物」かなんか、美しいテーマで書きたいところですが、
今日は、「尿もれ」に関することを書こうと思います。
勝手に10項書こうと決めて!
ぜ〜んぜん、エレガントじゃないですけれど、
ミドルエイジには大事なこと。
オープンに語られるようになりましたが、
ちょっとここで整理したいと思います。
①尿漏れには2種類あります。私のタイプは「過活動膀胱」
「千明さん、あなた出てよ〜」
横浜元町女性医療クリニックLUNA代表で泌尿器科の関口由紀先生のご依頼で、
NHK!の「尿もれ特集」で、私の「尿もれ」が紹介されたことがあります。
全国に知れ渡り、困ったことですが、みんなの参考になるなら仕方がない!
尿もれのタイプは大きく分けて2種類。
一つは「くしゃん!」とくしゃみをした時に尿が漏れてしまう「腹圧性尿失禁」。
更年期だけでなく、出産後も起こります。
筋肉低下による膀胱下垂がお腹にかかった圧を支えきれずに起こります。
そして私のタイプは「過活動膀胱・切迫性尿失禁」。
まだ膀胱はいっぱいになっていないのに、
尿意を感じてちょこちょことトイレに行きたくなり、
その途中で間に合わなくなるというものです。
ちゃんと溜まっていないのに『溜まっている。』と感じる。
まだ排尿する瞬間じゃないのに、漏れてしまう。
神経伝達と骨盤底筋の弱さがミックスされている状態です。
②尿もれを感じたのは44、45歳。「冷え」だけが原因と勘違い
もともとかなりの冷え性。
寒がりでしたから、この尿もれは、「冷え」が原因と思っていました。
単に冷え、寒さ対策をしておりました。
それでもよくならない。
バーに飲みに行っても、飲む前から、トイレへ2度3度。
忙しい!(笑)でしょ。アルコールも飲んでないのにね。
③尿もれには、ストレス、女性ホルモンも関係しています
トイレに行っても尿は溜まっていませんし、
おかしいなとやっと気がついて関口先生の診察を受けると、
「千明さんは過活動膀胱」との診断。
抗コリン剤を処方していただきました。
尿意、便意、排尿、排便も神経がコントロールしています。
体だけでなく、神経の働きも老化しますし、ストレスの影響も受けます。
女性ホルモンも自律神経の働きにダイレクトに影響を与えます。
「冷え」はもちろんよくありませんが、
それだけでは解決しないこともわかりました。
④ストレス、季節によって変化
尿もれの状況や具合も変化します。
お薬を飲んでいても効きが悪いこともありますし、
夏になって温かくなれば、お薬なしでトイレの数が減ることもあります。
心配事やストレスがなくなって、
気がついたらお薬が必要なくなったなどということもあります。
ストレスはいつもよくない!ですね。
⑤これは抗コリン剤。お薬は生活の質を上げます
お薬を嫌う人もいますが、
心配してどこにも出かけないなんてつまらないじゃないですか。
どんな時に、自分の調子が良いか悪いか観察しながら、
自分の持ち手としてお薬を活用すると良いと思います。
写真は、私が婦人科や泌尿器の先生に処方していただいいる
抗コリン剤のお薬です。
次ページに続きます。
⑥シルクの布ナプキン
グッズも重要ね。
写真は私が最近気に入っているシルクのライナー。
月経用に使っているわけでないので、生理!ナプキンとは呼べませんね。
尿もれの保険!に使っていますが、温かくて、冷え対策にも最適です、
パチンとスナップで留めてショーツに張りつけています。
シルクですから、肌当たりがよくて、温かい。
茜やヨモギなど草木染めで染めています。
きれいでしょ。
イベントでたまたま勧められて買ったのですが、
今では手放せないものの一つです。
ショーツの色に合わせて数種類を使いわけています。
アルデバラン シルクライナー
⑦尿の匂いよりも、匂いをマスキングする匂いが心配
尿もれによる匂いも気になるでしょう。
しかし、わたしが危惧するのは、匂いを気にするあまり、
それをマスキングするために使う人工香料のこと。
洗剤や柔軟剤の香り、それも人工の香りがだんだん強くなっています。
布に残って肌荒れの原因になりますし、
鼻から入って香り分子は「脳」に届きます。
化学物質が脳を刺激することに私は懸念を感じます。
骨盤底筋がしっかりして、尿もれがなくなるまでには、時間がかかります。
どうぞ、お薬も上手に利用してください。
そして、こんな素敵な専用のデオドラントもあります。
布ライナーにスプレーしてお使いください
オーガニック認証を取っていて、安心してお使いいただけると思います。
ビオトゥルム フェミニンスプレー
https://www.omochabako.co.jp/brand/bioturm_delicatezone_care
⑧電車で足を開かない。始めるのはこんな簡単なことから
わたしの祖母は、95歳で他界。かなり晩年まで着物の生活でした。
おむつも尿もれの話しも聞いたことがありません。
月経があった頃も、高分子のパッドがあったわけでも、
脱脂綿を大量に使っていたとも思えません。
不便な日常の中で、骨盤底筋を締めて、身を整えていたのでしょう。
今、たくさんのトレーニング法やトレーナーの方が活躍しています。
私も骨盤底筋ピラティス、「ピフィラティス」のセミナーを受けたり、
コアトレーニングもしております。
しかし、どうも緩いのよね。今の生活は。
うっかり居眠りでもすると電車の席で、
がばっと足が開いていたりするのです。ゆるゆる〜〜です。
まずは、足を投げ出さず、ピッと足を閉じる。始めるのはここからかしら。
日々の習慣が一番確実なトレーニングです。
⑨尿だけじゃない尿が漏れるということは、
他のものも漏れるということ
便漏れも同じこと。
さらにそれが進めば、尿どころじゃない。
膀胱自体が落ちてくる「膀胱脱」、
膀胱が下がるなら、同様に子宮が下がって落ちてくる「子宮脱」もあります。
「脱」(ダツ)。今まで語られなかった女性が悩む本当のこと。
治療法もありますし、全てが骨盤底筋と関わっています。
鍛えねば。
男性と違う、1ラインの上の3つの「穴」。
素敵に生きるために、また考えましょう!
⑩最後に一つ紹介します
これは、尿もれ用!ではなくて、デリケートゾーン用のジェル。
イギリスの「YES」。オーガニック認証を獲っている製品です。
世界最大の製薬会社ファイザーで働いていた二人が始めたブランドです。
その始まりは、バイアグラが発売になった時になんとその副作用!?反動で、
離婚やカップル解消が続出したことによるとか。
どういうこと??
男性は元気になったのに、女性はそれについていけなかったことから。
カップル社会の欧米では、それは深刻なこと。
欧米だけじゃないか。
日本でも同じかな。
ブランド名「YES」は女性からの「OK!」という意味なのね。
ジェル、オイルとありますが、
一番人気は、ジェル(ウォーターローション)だそうです。
膣美容や膣に関する情報が氾濫しはじまっていますが、
「膣剤」というのがあるほど、膣はものを吸収してしまう場所。
私は膣内に使うものはとても気をつけて欲しいと思っています。
使っている基剤は何なのか?防腐剤は何なのか?
デリケートゾーン、この話題は、また改めて!語りましょうね。
10条!到達。
長くなってしまいましたが、最後までお読みくださってありがとうございました。
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銀座にある対馬先生のクリニックで
12月19日(木)18時半〜で行います。
参加費用は3500円です。
ご興味のある方は、ぜひいらしてくださいね。
女性医療ネットワーク
http://www.cnet.gr.jp/seminar/close/2013/1126/