日々の小さな積み重ねが、
健やかな心と体をつくる。
切実ではなく、楽しみながら続けたい自分のための小さな約束。
少しずつ変わっていく体に「ありがとう」と言いたくなるYOJOライフとは。
kyo さん
1962年生まれ。ボディワークプロデューサー。幼児体操の指導を経て大手スポーツクラブの人材育成やプログラム開発を、2005年よりオリジナルの自己骨盤調整メソッドを開発。'15年にまったく新しいスタイルのスタジオ「b-i STYLE®(ビイスタイル)」を東京・外苑前にオープン。基本の"b-i® ペルヴィス®"をはじめ、筋膜ストレッチ、フローダンス、ウォーキング、整顔など骨盤調整ベースのクラスが話題を呼んでいる。http://www.b-i-style.com/
骨盤を動かすことで不調のもとを改善し、
すべてが整う心地よさを
感じることができます
学生時代は新体操やジャズダンス、その後、一躍ブームを巻き起こしたエアロビクスを体得し、20代前半からインストラクターを指導する仕事に携わったkyoさん。
「インストラクターは健康を売っているはずなのに、私をはじめ、教える立場でもある多くの女生徒が足腰や膝を悪くして、整体に通いながら続けていることに気がつきました。オーバーワークに加えて、トレーニングとなると外国人男性が考案したものがほとんど。ヨガももともとは男性のための修行ですから、女性が真面目に取り組めば取り組むほど、体には負担がかかってしまい、不調を招いていたんですね」
そこから一念発起。仕事の合間に通った整体の先生がよく口にしていた、骨盤というキーワードに着目したメソッド“ビューティ・ペルヴィス”(現b︲iⓇペルヴィスⓇペルヴィスとは骨盤という意味)を開発。整体は岡島瑞徳氏や片山克之氏に師事し、安心して長く続けられるメソッドを確立したといいます。
「さまざまな不調の原因は、骨盤がスムーズに動かなくなってしまったから。日本の女性が着物で生活していた頃は、骨盤を立てて正座をする文化。この頃の女性は誰に教わらなくても骨盤底筋のコントロールができていたんですね。近頃では骨盤と頭が連動していることがわかってきたそうです。骨盤の乱れは頭の働きにも影響するということ。“緩めて、正して、調律する”という3つの構成からなるメソッドを自宅でも就寝前に行いますが、私自身の体調もとてもよくなりました。簡単なので無理せず続けていけるのも、私向きなんです」
次回は、kyoさんが実践している4つのYOJOについてご紹介します。
撮影/フルフォード海
取材・原文/向井真樹