日々の小さな積み重ねが、健やかな心と体をつくる。
YOJOとは養生のこと。
切実ではなく、楽しみながら続けたい自分のための小さな約束。
少しずつ変わっていく体に「ありがとう」と言いたくなるYOJOライフとは。
今回のYOJOライフは、モデルや歌手として活躍する伊藤ライムさん 。
2回にわけてご紹介します。
伊藤ライムさん Lime Ito
profile
1964年生まれ。18歳でモデルデビューし、今もなお雑誌やCMなどで活躍中。
料理家としては、簡単で安心安全な料理を提案し好評を得る。
また歌手としても活動の場を広げ、2002年から通算4枚のCDを発表。
毎年、年末に開催するサントリーホールのコンサートは、今年で10回目。
健康を大切にすることを一番にし、日常の喜びや楽しさを味わう生き方が、
すべての活動の原動力になっている
歌うことに向き合い心身のサイクルが安定。
前向きな心を手に入れて自然体な毎日を
10代の頃からモデルとして活躍。その後、フランスの「ル・コルドンブルー」で学んだ腕を生かした料理家としての顔や、留学中シャンソンに魅せられ帰国後、歌手を目指して猛特訓を積 み、今やライブハウスや大ホールで歌う歌手としての顔を持つスーパーウーマン、伊藤さん。
その間に結婚、2人の子どもを育てながらの奮闘ぶりをまったく感じさせないおっとりとした人柄から、心身の充実が伝わってきます。 自らのYOJOのモットーは「野菜中心の食生活と運動、そしてワクワクできる目標に向かった行動力を持つこと」といたってシンプル。その中心が、行けるときに行くという緩いスタンスで 2年間続けてきた岩盤ヨガ。
「きっかけは歌のためでした。肺活量を増やしたくて始めたところ、体の詰まりが解消して声が響くように。汗をたっぷりかくことで血行もよくなり、モデルの仕事ではヘアメイクさんに肌の状態がいいねと褒められたり、体が柔らかくなって筋力がつき、ぎっくり腰を繰り返していた腰が改善されたり…体のサイクルがいい方向に回り出したのを感じますね」
体調のよさに加えて、物事に対する考え方がポジティブな伊藤さん。
「若い頃は自分の価値観が人からの評価、という時期も。いろいろなことに行き詰まった40 代前半、家族と一緒に悩み考えた末、今の自分たちの在り方を見直そうと一大決心、当時住んでいた青山のマンションを出て、生活のすべてを取捨選択。ここが大きな転換点になって、自分が喜びを感じられるか、快適かと、私のものさしで物事を判断できるようになりましたね。以来、考え方も前向きになりました」
次回は、伊藤さんが日々の生活の中で取り入れているYOJOについて教えていただきます。
撮影/フルフォード海 取材・原文/向井真樹