日々の小さな積み重ねが、健やかな心と体をつくる。
切実ではなく、楽しみながら続けたい自分のための小さな約束。少しずつ変わっていく体に「ありがとう」と言いたくなるYOJOライフとは。
今回のYOJOライフは、ホリスティック美容家の岸紅子さん。2回にわけて紹介します。
岸 紅子さん
profile
1974年生まれ。ホリスティック美容家。NPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事。「ホリスティックビューティ検定」を設立し、国内外での検定やセミナーを通じて、自然治癒力の高め方やセルフケア法を伝えている。トークショーをはじめ雑誌やWeb、新聞、テレビなど多くのメディアで活躍中。近著に『アレルギーっ子ママが気づいた 親子のハッピーチョイス!』(かざひの文庫)も評判。
NPO法人日本ホリスティックビューティ協会
薬に頼る対処法から自然治癒力を高める「ホリスティックライフ」を実践して、心も体も健康に
大学時代は読者モデルとして活躍。卒業と同時に美容のマーケティング会社を起業し、社会人生活をスタートさせた岸さんでしたが、華やかさとは裏腹に、昼夜逆転の生活を続けるうちに、ストレス性のぜんそくを発症。仕事の面白さと責任感から、薬を使いながら仕事を続けた結果、体を壊して子宮内膜症の診断を受けてしまいます。
「その頃の私は、生理痛が始まれば鎮痛剤、風邪を引きそうだなと思ったら風邪薬というように、仕事を言い訳にして、体を顧みることをせず症状を薬で抑えつけていました。内膜症がいよいよ手術を、という段階まできてしまったとき、私は子どもも産みたいし、好きな仕事も続けたい。そのためには自分の心と体に真摯に向き合わなくてはと、やっと気づかされました」と振り返る岸さん。その後、ホルモン治療の壮絶な後遺症と対峙しながら、女児を出産。ちょうどその頃、西洋医療と自然療法を融合させた「ホリスティック」という統合医療と出会ったことで、生活が一変したといいます。
「家族と一緒に決めた時間に起きて朝日を浴びることや、食事をきちんととること、夕方以降は仕事のペースを少しずつスローダウンさせて12時前には休むなど、日々の積み重ねの大切さを実感しています」
生活と自律神経のリズムに沿って暮らすことが、いかに体と心にいい影響を与えるかという自身の体験を、多くの女性に知ってほしいと「NPO法人日本ホリスティックビューティ協会」を立ち上げ、予防医学や養生の大切さを伝える日々を送る岸さん。撮影当日も、味噌仕込みワークショップで生き生きと講演する姿が印象的でした。
次回は、岸紅子さんの4つのYOJOをご紹介。
撮影/フルフォード海 取材・原文/向井真樹
撮影協力/Ones Cantine bio