自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
心と体にきく 毎日のツボ
第2章 生活習慣病にならないために
第2章では、具体的な症状別に効くツボについてご紹介していきます。
肥満や肌トラブルなど、ほかにも不快な症状を引き起こす「便秘」。
今回は、慢性になる前に手当したい「便秘」改善の手助けをしてくれるツボをご紹介します。
「便秘」の症状は、それだけに終わらず肥満やストレス、肌のトラブルをひきおこすので、一日も早い改善が望まれます。そのためにはまず、規則正しい食事はもちろんのこと、適度な運動や正しい生活習慣も大事です。
東洋医学でいう五臓六腑では、大腸と対になっているのが肺です。肺の機能が低下すると、血液や水分の運搬などに影響し、便秘や下痢などといった大腸の異常を誘発します。つまり便秘という症状は肺の機能と不即不離といえます。
便秘にきくツボは、「天枢(テンスウ)」と「中脘(チュウカン)」です。「天枢」は、お臍から左右に指3本分外側の位置。「中脘」は、みぞおちとお臍の真ん中に位置します。
夜、床についたら、天枢と中脘のツボを交互に3回ずつ(天枢は左右いっしょに)3セット、息を吸って吐きながら、ゆっくり押しましょう。朝、お通じがあることを願いながら。
規則正しい生活とともに、息を吐きながらゆっくりと押します!
「天枢(テンスウ)」「中脘(チュウカン)」
「天枢」は、お臍から左右に指3本分外側にあります。「中脘」は、みぞおちとお臍の真ん中、胃の中心にあたるところにあります。
これらのツボを交互に3回ずつ3セット、夜寝る前に息を吐きながら、中指をツボに当て人差し指と薬指を補足的に軽く添えて安定させ、ゆっくり押してください。「天枢」は左右同時に押します。
次回は、「鼻づまり」が気になる人におすすめのツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子