自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
心と体にきく 毎日のツボ
第3章 朝の「困った!」をすっきり
すぐ実践できるツボ押しをご紹介。
朝起きるのが辛く、それを引きずってしまい午前中ボーっとしてしまう。低血圧ぎみで困っている人はいませんか。
今回は、毎日のツボ押しで体質改善が期待できる「低血圧ぎみの人」におすすめのツボです。
「低血圧ぎみの人」は、どちらかといえばやせすぎで、虚弱体質の人が多いともいわれます。そのせいか、病気とは直接繫がることはなくても、疲れやすく、朝起きるのも苦手。どうしても夜型の生活になりやすいことから、朝は朝食抜きで、仕事に出かけるため、午前中は仕事がはかどらずにボーッとしてしまうこともあるようです。
そんな悪循環に陥らないためにも、夜は少しでも早く眠ることを心がけ、朝は目覚めにシャワーを浴びるなどしてシャッキリするのもいいでしょう。
疲れやすい体質だと、運動に積極的でないかもしれませんが、体力をつけて、食事も規則正しくとりましょう。
東洋医学では筋肉を養う「脾」と精気を養う「腎」の機能が低下していると考えて、それらを調整するツボで体質を改善していきます。ツボはお臍とみぞおちの間にある「中脘(チュウカン)」。そこを5秒ずつ10回、毎日押すようにしましょう。
毎日押して体質改善! シャッキリ目覚めで朝から活動的に!
「中脘(チュウカン)」
「中脘」は、お臍とみぞおちを結ぶ線上の真ん中に位置します。元気のツボでもあります。
毎日5秒10回、中指をツボに当て、人差し指と薬指を補足的に添えた3本指で安定させ、じんわり押してみてください。ただし食後すぐは避けてくださいね。
次回は、「寝違えた」ときすぐに症状を軽くできるツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子