日々の小さな積み重ねが、健やかな心と体をつくる。
YOJOとは養生のこと。切実ではなく、楽しみながら続けたい自分のための小さな約束。少しずつ変わっていく体に「ありがとう」と言いたくなる、賢人の知恵が詰まったYOJOライフとはどのようなものでしょうか。
今回のYOJOライフは美容愛好家の野毛まゆりさん。健やかな美しさを保つ秘訣が満載です。2回にわけてご紹介します。
野毛まゆり さん Mayuri Noge
profile
1961年生まれ。美容愛好家。外資系化粧品会社の販売・教育トレーナー・PRを経て独立。現在は美容コメンテーターとして活躍。企業の研修会や講演会にて美容・接客・販売の講師も。著書に『美しいものを売るために大切なこと』(WAVE出版)がある。OurAgeの連載が大人気。
化粧品の説明書は理解しなくてもいい。
簡単に楽しく続ける美容道
「世界でいちばん好きな場所は化粧品売り場」という野毛まゆりさん。美容の世界の扉が開いたのは、なんと幼少の頃。温泉旅館の女将だったおばあさまとお母さまが、憧れの人でした。
「女将の仕事は24時間。お客さまから〝女将、一本つけて〞と頼まれたら、深夜でもお銚子を運びます。祖母はお化粧をしたまま寝て、いつでも凜としていました。母もまた、マニキュアができない代わりに足袋の下にペディキュアを欠かさないような人。中学で寄宿舎に入ったとき、同級生がプチプラコスメを持ってきた中、私は資生堂の高価なクリームを持たされました」
野毛さんが化粧品に向き合うとき、難しいロジックは不要。細胞がどうなるかよりも、少しでも楽にどう効果的に楽しく使えるか、ということを考えます。それは美容部員時代からの習慣。
「今の化粧品はよく研究されていて、どれもすばらしい効果があります。あとは絶好のタイミングで気持ちが満ちる量の保湿をするだけ。それだけで、肌は必ず応えてくれます。〝化粧水が馴染みません〞という方に、化粧水をどこに置いているかと聞くとお部屋のドレッサーだと。お風呂からその距離ではダメ。湯上がり10秒以内に保湿。これで肌は断然変わります」
そして、美容だけでなく、健康によいことも楽しく続けるのが野毛さん流。
「小さい頃から酵素を飲んでいます。お腹はもちろん、爪や粘膜も強くなります。効果を実感できるから、飲むのも楽しいんです。そして口腔ケアにもこだわっていて、それにはちょっとした〝仕掛け〞が。それは〝週に1回、新しい歯ブラシをおろすこと〞。それで気持ちよさが満たされるなら、決して高い買い物ではありません」
2回目は、YOJOの具体的なヒントをお伺いします。
★野毛まゆりさんが講師として登場するセミナー「野毛流美肌を生む裏ワザ体験会」が2015年9月12日(土)に開催されます!
詳しくはこちらをごらんください!
撮影/フルフォード海 取材・文/島田ゆかり