運がUPする「おそうじ風水」
PART 1
「おそうじ」や「かたづけ」でなぜ運気がアップするの?
少々の汚れやほこりは気にしない。散らかったものはいつかかたづけよう。
その「いつか、いつか」が積もり積もって部屋全体の空気がどんよりこもっている。
それでは良い気が逃げていってしまいます!!
風水には「日本流」と「中国流」がある
吉相を味方につける中国古来の風水
日本の風水と中国古来の風水には、違いがあるのをご存じですか?
どちらも古代中国の古典『易経』や陰陽五行説が基本となっていますが、日本の風水は、家相や気学などを取り入れているのが特徴です。家相は、江戸時代に中国から伝わった書物『営造宅経』をもとに、日本独自に発達した住居の方位判断のこと。気学とは、大正13年に園田真次郎氏によってつくられた学問で、中国の陰陽五行説、九星をもとに、日本独自の観点から生まれた吉凶判断のことをいいます。
中国の風水と日本の風水で、最も大きな違いは、方位に関する考え方にあります。日本の家相では「東は朝日の昇る良い方位」「東北は鬼門だから良くない方位」と、各方位に相が決まっているのに対し、中国の風水では、各方位に良い意味と悪い意味の両方が存在します。そのため、中国の風水は自分でバランスを考えて、良い相を導くことができるのです。ここでは本家中国の風水をベースに、おそうじ風水を考えていきましょう。
「陰宅風水」と「陽宅風水」
風水では、住宅を大きく2つに分けて考えます。それは「陰宅(い んたく)」と「 陽宅(ようたく)」です。「陰宅」は死者の住む家、つまりお墓のことを表します。「陽宅」とは、今、私たちが住む家のことです。
古来、中国の風水では「陰宅」の方位を重視してきました。自分たちのご先祖さまが良い土地で安らかに眠ることで、子孫も恩恵を受けることができるというのが、中国の古くからの考えにあるのです。ただし、陰宅風水は土葬の場合に用いられるため、火葬をする日本では影響がありません。そこで日本においては、陽宅の風水をみていくことになります。
陽宅風水の中には、個人の住宅から都市設計という大きなスケールまで、さまざまな規模が含まれています。なかでも、理想的とされる都に、平安京が挙げられます。それはほぼ現在の京都にあたりますが、1200年以上もの間、日本人はもちろん、世界じゅうの人々を魅了し続けているその神秘性は偶然ではありません。地相や自然の条件など、風水を用いた環境づくりの知恵が凝縮されているからなのです。
次回は、「風水」の考え方の基本について詳しくご紹介します。