運がUPする「おそうじ風水」
PART 1
「おそうじ」や「かたづけ」でなぜ運気がアップするの?
少々の汚れやほこりは気にしない。散らかったものはいつかかたづけよう。
その「いつか、いつか」が積もり積もって部屋全体の空気がどんよりこもっている。
それでは良い気が逃げていってしまいます!!
風水には「日本流」と「中国流」がある
陰と陽って、いったい何でしょう?
風水の基本は、『易経』が発祥にあります。『易経』とは、周(紀元前1027年〜同256年)に発達した教典のことをいいます。この学問は、世の中のすべての物事や現象は、陰と陽、つまりマイナスとプラスの気から成り立つという思想からきています。受動的な性質を陰の気、能動的な性質を陽の気に分類します。女性と男性、静と動、暗と明、冷と熱など、相反する性質も示すことができます。
陰の気と陽の気は常に変動し、対立や和合を繰り返しています。陽の気が盛んになる春や夏から陰の気が盛んな秋や冬へ季節が巡るように陰陽は流動的に働いています。そのため陰の気に満ちた空間をきれいにすれば、陽の気を呼び込むこともできます。
陰陽は、家の方位に当てはめて考えることもできます。家の中心を通る東北と西南を結ぶ線を境に、東から南方位を陽、西から北方位を陰、中心は陰陽両方のバランスを保つ場所と考えられます。陰の方位は、湿気がたまりやすく、悪い気が宿りやすい空間です。意識的にこの方位の換気をして、明るく清潔に保つことで、良い気を招きやすい環境に整えます。
5つの気が巡る五行説とは?
陰陽説と並んで、風水の考え方の基本となっているのが五行(ごぎょう)説です。世の中のすべての事象は、「木(もく」「 火(か)」「 土(ど)」「 金(こん)」「水(すい)」という5つの気の要素で説明できるというもの。陰陽と同じく、5つの気もまた相互関係を繰り返しています。
その関係には2つの法則があります。ひとつは互いが相乗効果で良い相性を生む「 相生(そうしょう)」、もうひとつはお互いに力を弱め合う「相剋(そうこく)」の相性です。「相生」は、木が燃えると火になる、火が燃え尽きると土になるといういい関係。「相剋」は、木は土の養分をとり、土は水を妨げ、水は火を消し、火は金を溶かし、金は木を切る、という悪い関係。
風水では、この2つの法則を使って、家の中のバランスを保つことがポイントになります。キッチンでたとえると、ガスコンロは「火」、シンクは「水」の気にあたります。風水的にガスコンロとシンクが近くにあると、「火」と「水」の気がお互いにぶつかり合います。火は男性、水は女性を表すので、夫婦仲の運気が低下します。夫婦仲をより良くするには、植物や果物など、木の気を間に置いてバランスを保つことが大事。これが風水の基本となる考え方です。
次回は、陰陽五行から自分や一緒に住む家族の性格などを知る方法をご紹介します。