前から一度行ってみたいと思っていた美術館、そのうえサイ・トゥオンブリーの写真展だなんて!!!と楽しみにしていたのになかなか行けなかったけど、最終日を目前として遂に行くことができました。
度重なる台風の影響でぐずついた日が続く中、モクモクとした入道雲が真っ青な空にポコポコ浮かび、「コレが夏よ!」と思わずにはいられないような好天の中、千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館へと車を走らせました。
ちょうどお昼頃到着したので、先ずはお昼ご飯を食べようと併設されているイタリアンレストランへ入りました。「美しい眺め」と名付けられたレストラン、ベルヴェデーレは大きなガラス窓から広大な庭園や白鳥のいる池などが見渡せる素敵なお店です。ランチは、前菜、3種類の中から選ぶパスタ、デザート、飲み物で1600円というお値打ち価格!内容も充実したものでした。
さて、食後は庭園の散策です。里山の地形を生かした約3万坪もの広さの中に池や芝生、桜並木、自然林、フラワーガーデン、蓮の池などがあり四季折々の花が楽しめるそう。今回は8月の終わりで花を楽しむのにはちょっとタイミングが悪かったけど、さすがに林の中や木陰は気持ちが良く、自然の大切さをまたまた実感した次第です。それにしても蝉たちの大合唱がすごかったぁ。
そしていよいよ美術館へ。
次ページに。
さあ、美術館。
実はとても驚いたのが常設展でした。この美術館のコレクションですが、私の好きな作家のものがあそこにも、ここにも!です。 有名な作品もフツーに飾ってあります。例えば、レンブラントの〈広つば帽をかぶった男〉、モネ、ピカソ、シャガール、藤田嗣治やポロック、ウォーホール。マーク・ロスコは彼の作品だけの部屋があり、カルダーさんの作品もありました。さらに日本の美術も。うわー、今まで知らなかったなんて〜〜〜〜(汗)
館内は撮影禁止なので残念ながら写真はありません。今や海外(パリやNYなど)の美術館は殆ど全ての人が携帯などで写真を撮っているのに(もちろんフラッシュ撮影は禁止です)日本の美術館ではダメなところが多いですね。まぁ、でもその方が落ち着いて作品を鑑賞できるのでいいのかなぁ…。
最後にサイ・トゥオンブリーの展示室へ。
ほんとうに、とてもとても美しい。
画家、彫刻家として有名なサイ・トゥオンブリーが撮っていた写真は、何とも柔らかな光と色調でニュアンスに富んだものでした。ポラロイドカメラで撮影した写真を複写機でサイズを拡大して写し取るということをしていたそうですが、そうかぁ、そうだよなぁ…と私自身もポラロイドカメラの写真やカラーコピーした画像にとても惹かれていた時期があったことを思い出しました。(スミマセン、同じように考えてはイケマせんよね。笑)
実は雑誌のページを作る時に、フィルムで撮ってくれるカメラマンが紙焼きした写真から数枚を選び、カラーコピー機で拡大、プリントしてレイアウトなどをカメラマンや編集者とよく考えていたんです。そうした時に、カラーコピーした写真の質感がとても好きでした。最近はデジタルの写真が多いので、その作業はパソコンでできてしまい、ずいぶん違うものになりました。
今回の展示では写真以外にも絵画、彫刻、版画、ドローイングなども見る事ができ、特にコラージュされた版画や作品の実際の色をちゃんと見ることができて本当に良かったと思います。
そうそう、ブルース・ウェーバーが撮ったサイ・トゥオンブリーのポートレートもすっごく素敵でしたよ!
都内から車で90 分程の場所にあるDIC川村記念美術館。自然を楽しめ、質の高いアートも楽しめるすばらしいところでした。次回は花を楽しめる時期にまた行こうと思います。で、帰りには必ず現地の食材をお土産に買って帰る!!
ふふ、楽しい、楽しい♫
DIC川村記念美術館
千葉県佐倉市板戸631
tel:0120-498-130
http://kawamura-museum.dic.co.jp
※ お知らせ
札幌の素敵なセレクトショップsabitaで、私がセレクトしたモノを展示販売する「good things」展を開催します。
期間は9/9(金)から9/12(月)まで。(9日金曜日にはお話会もあります)
詳しくはsabitaのホームページをご覧下さい。
http://sabita.jp/