こんにちは、小暮美奈子です。またひとつ、とっても素敵なプロダクトを紹介します。
シックな色合い、ほどよいシャープさのあるシンプルでスタンダードな食器を作っている磁器作家のイイホシユミコさん。東京、原宿にあるショウルーム&ショップ、「yumiko iihoshi porcelain」にお邪魔してきました。
ショップはJR原宿駅の直ぐそば、表参道に面したコープオリンピアという有名なヴィンテージマンションの中にあります。ホテルのようなフロント入り口からワクワクしながら部屋へ向かいました。昭和を感じるエレベーターや内廊下(赤い絨毯や照明などのレトロな感じにシビレます!)を進み、ショップのドアを開けると全く別世界。部屋は表参道の反対側に向いており、開口部を大きく取ったガラス窓からは十分な自然光が入っていて静かで落ち着けるスペースが広がっていました。
「朝飲む珈琲のカップ&ソーサーが欲しかった。大層じゃない…キリッとした…人の気配がしないもの」と思うところから器を自分で作りたいと美大に入り、次第に、「温もりはあるけれど主張しすぎない、使い手の邪魔をしない器にしよう」という具体的な構想になってきたそう。そして「手作りとプロダクトの境界にあるもの」をコンセプトにイイホシさんのプロダクトシリーズが始まりました。
イイホシさんの器は量産品とはいえ、色味や釉薬の表情へのこだわり、そしてその器に適した様々な窯元や職人さんたちとのやり取りなど、時間をかけて丁寧に作られているのをとても感じることができます。それは商品を入れるパッケージにも表れていて、ひとつひとつプロダクトを入れる箱をアトリエ近くの小さな工場で70歳のおじいさんに作ってもらっているとのこと。更にそこで仕上がった箱にイイホシさんがリボンをつけるという…。
ガラス器など器を買う時に商品をエアーキャップで梱包するお店が多いなか、イイホシさんのパッケージはシンプルに商品が箱に入っているだけ。お店ではその箱が棚に無造作に積み上げられていましたが、箱自体のデザインもシンプルで素敵だし違和感ゼロ、なるほどなぁ〜!とイイホシワールドに引き込まれました。
プロダクトは「unjour」というシリーズから始まって、「bon voyage」「sketch」「ReIRABO」「Fuyu no hi」などここでは紹介しきれないくらい沢山あります。是非お店やHPを覗いてみてください。
お店には可愛い雑貨もありましたよ!
yumiko iihoshi porcelain
150-0001 渋谷区神宮前6-35-3 コープオリンピア221
www.y-iihoshi-p.com