企業に出向いて「健康セミナー」を実施しているサントリー。先日、そんなセミナーに特別参加してきましたので、今回はその様子をご紹介します。
訪れたのは、従業員の健康サポートに力を入れているという、某大手メーカーのセミナールーム。参加者は…60名くらいでしょうか。
まずは、筑波大学大学院 人間総合科学研究所 スポーツ医学専攻 医学博士の久野譜也教授による「チリツモ健康術 運動編」からスタートです。
「60代で倒れてしまう男性は2割。そのほとんどが、健康診断でメタボだった人。メタボのままでいると、脳卒中に加えて転倒骨折、認知症のリスクも高まってしまいます」との説明に、大きく頷く男性社員の姿がちらほら。
「女性の場合は、60歳以上になると転倒骨折してしまう人が急激に増えるという調査結果もあります。しかも、それをきっかけに寝たきりになってしまう割合は、男性と比べる4倍以上も高いのです」。女性社員も、思わず驚きの悲鳴です。
健康でいるためには、塩分を取り過ぎない、そして歩くことがとても重要、と久野教授。
「以前は、20分以上歩かないと効果がないなどと言われていましたが、今は足し算で考えてもOKだと科学的に立証されています。通勤形態を変えるだけでも、その差は歴然。
チリツモが功を成す
のです」
スクリーンには、ある男性のトレーニング前と、トレーニング3カ月後の腹部内蔵脂肪の比較写真です。
「食事と運動に気をつければ、内臓脂肪は3カ月でここまで減らすことができます。しかし、減りやすいということは、戻りやすくもあるわけです。また、食事制限だけでウエイトを落とした場合は筋肉も衰えてしまうため、かえって太りやすくなってしまいます」
筋肉が加齢と共に低下してしまうことは周知の通り。何と、食事制限3カ月によって減少する筋肉は、約5年で低下する量と同じくらいだそう。痩せたい人も、健康に歳を重ねたい人も、筋トレが必須だと力説します。
そこで、日頃から歩くことに加えて、筋トレをプラスすることを推奨。休憩時間にも出来るエクササイズのレクチャーです。全員で立ち上がって、その場で実践することになりました。
ウエストをねじったり、脚を前に踏み出したり…。簡単ながら、どれも効率よく複数の筋肉を鍛えるエクササイズとのこと。参加者から「暑い〜」「汗が出てきた!」などの声が聞こえてきましたよ。
第2部は、「チリツモ健康術 食事編」。次のページでご紹介します。
「チリツモ健康術 食事編」では、日本最大のレシピサイト「クックパッド」の編集室に所属する管理栄養士 尾花友理先生の登場です。
「日本人に足りていない栄養の第1位は野菜。全世代が不足しており、30代では1日に100g以上足りていないと言われています」
そんな野菜不足の理由として、「価格が高い」「洗う、皮をむく、茹でるなど下ごしらえが必要」「加熱しないと量が摂取できない」など、「時短・節約には課題の多い食材」であることも考えられる、と尾花先生。
そこで最近注目されているのが、「野菜玉」レシピ。人参やキャベツ、玉ねぎなど、みじん切りにした好みの野菜を小分けにして冷凍。これを煮物や炒め物、味噌汁、スムージーなどにプラスするレシピがクックパッドで人気を集めているそうです。
冷凍することで野菜の栄養も保たれ、時間がないときでもパパッといろいろな種類を摂取することができる「野菜玉」。これこそ、野菜の摂取を
チリツモに増やす
また、最近話題の「糖質制限ダイエット」についての説明もありました。
「糖質は、甘いものだけでなく、炭水化物にも含まれています。体内で分解されてブドウ糖となり、エネルギー源として使われている必要な栄養素なので、抜くのではなく、別のものに置き換える、糖質の低い食材を選ぶなどして、摂取量をコントロールするのがオススメです」
美味しいものを楽しく食べることを大切にしながら、頑張りすぎず、続けられる食事内容を。そんな心がけが、撮りすぎてる栄養を
チリツモで減らす
コツだというわけです。
そしてセミナーは第3部、第4部と続きます。次のページへ!
第3部では、サントリー食品 インターナショナル食品事業本部 ブランド開発第1事業部 課長の五十嵐享子さんによる「トクホ」のレクチャーです。
「トクホ(特定保健用食品)とは、製品への保険効果の表示が、消費者庁より許可された食品で、保健効果が科学的に証明されているものです」
トクホ飲料で主流となっているのが脂肪対策をうたったものですが、それにはカラダについた脂肪を分解・消費しやすくする「カラダの脂肪対策」と、食事の脂肪を吸収しにくくする「食事の脂肪対策」の2種類があるのだそう。
サントリーの「特茶」は、脂肪分解酵素を活性化させる働きがあるケルセチン配糖体を配合した、“体脂肪を減らすのを助ける”お茶。写真は、この夏に「伊右衛門 特茶」シリーズに仲間入りしたブレンド茶「特茶カフェインゼロ」です。いつものお茶を「トクホ」に変えるだけで
チリツモに体脂肪を減らす
ことが可能とは、これはぜひとも、上手に取り入れたいですよね!
そして最後の第4部では、トレンド評論家の牛窪恵さんが登場です。
「かつてのバブル世代の概念では、『汗水流して健康に!』という何事にも妥協を許さない、必死さや一生懸命さが求められ、何事も学んで『一から十までお手本通り』という遊びのない健康法が支持されていました」
まさにOurAge世代? 思い当たる人、多いのでは?
「それが今どきは、毎日『ながら』で効率よく、空いた時間に『コスパ上手』に、いかに健康になるかが求められている時代です」
運動も食事も、そして「トクホ」の活用も
チリツモでちょっとずつ続けること
がトレンドでもあるんですね
この日は、通常より拡大版の4部構成ということでしたが、とても内容の濃い、あっという間の1時間でした。