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旅は「目的」が大切! 今ならホワイトアスパラガスを食べにヨーロッパへ

寺田直子

寺田直子

トラベルジャーナリスト。旅歴25年。訪れた国は80ヶ国ほど。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。山口県観光審議委員、青森県の観光戦略アドバイザーなどを務める。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。◆個人サイト 「ハッピー・トラベルデイズ

 

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目的を持つことで旅がより記憶に宿る

やっと寒さもゆるみ、お花見も終え、怒涛の新年度スタートもどうにか落ち着いてきた頃。これからがバカンスを考える時期ですよね。GWや夏休みの繁忙時(ハイシーズン)を避けて週末や連休、プレミアムフライデーなどをうまく活用すれば憧れのヨーロッパ旅行も決して不可能ではありません。

 

今回のテーマは「旅に目的を持つ」です。

 

たとえば「英国でガーデンめぐりをする」、「本場コルドンブルーでお料理を習う」など。「現地で英語やフランス語での会話をしてみる」。そんなことでもOK!単純な観光名所をめぐるだけではなく目的を持つことで思いがけない感動を味わうことができます。また、海外で何かにチャレンジする、達成することは大きな自信につながり、旅の幅を広げてもくれます。部長は3年ほど前、夏のシーズンだけ味わえるピンク色のスープを味わうためだけにラトビアを訪れたことがあります。さわやかな味わいと鮮やかなピンク色のスープを思い出すと、そのときの旅の時間が鮮やかによみがえってきます。

 

味わえるのは4~6月のみ

そう、名物を食べに行く、というのはとても楽しい旅の目的になります。

そんな食べるのが大好きなおでかけ女子のみなさんにぜ・ひ・と・も 味わっていただきたいのが、今が旬のホワイトアスパラガス!

 

マルシェのホワイトアスパラ

 

アスペルジュ(フランス語)、アスパラーゴ(イタリア語)、シュパーゲル(ドイツ語)とそれぞれ呼び方は異なりますがこの時期、ヨーロッパ各地を訪れると必ずといっていいほど市場で見かけることができ、レストランのメニューに登場。フレッシュでみずみずしいホワイトアスパラガスは寒く長い冬を過ごしてきたヨーロッパの人たちにとって春の到来を告げるとてもとても大切な存在。日本のアスパラガスよりも大ぶりでしっかりとした太さ。それをさっとゆでてオランデーズソースやマヨネーズをかけたり、刻んだゆで卵をあしらったり。シンプルにいただくのが王道。シャキッとした歯ざわりと甘味のあるジューシーな身はそれだけでごちそうです。

 

 

ヨーロッパがきらめく季節がスタート

 

ヨーロッパに行く時期として5、6月は新緑の美しい季節。夏になると逆に乾燥して暑すぎますしパリなどミシュランの星を持った有名レストランなどはサマーバカンスとして長期休業になるのはご存知のところ。海外からの観光客も増えます。それに比べると温暖な天気でそれほど混雑しない夏前の今の時期はベストといっても過言ではありません。

 

 

ホワイトアスパラガスを味わいにヨーロッパを訪れるならまずフランスとイタリア、そしてドイツがいいでしょう。それこそ空港のレストランのメニューにも登場するくらい。「ホワイトアスパラガス大好き!」なお国柄なので今の季節ならまずはずしません。シャンパン、ワイン、そしてビールの本場!お酒をこよなく愛する方ならそれもテンションがあがる要素。ああ、書いているだけでよだれが出てきます。。

 

ホワイトアスパラ皿

 

滞在中はぜひ地元の市場をのぞいてみましょう。ホワイトアスパラガスだけでなくさまざまな春の食材が並び見ているだけで楽しくなります。

 

ホワイトアスパラ

 

ちなみに私が大好きな市場がオランダ・ロッテルダムにあるマルクトハルMarket Hall。中心が空洞になったユニークなデザインで内部はカラフルなポップアートのようなデザインが施されとってもキュート。生鮮食品、花や、チーズ、アイスクリームなど100店以上の店舗が並びその場で食べることもできます。

 

市場内観

 

・・・・今すぐ食べに行きたい! でも飛行機は?治安は大丈夫? そんなあなたにお伝えしたい情報は次のページに。

直行便 or 経由便?ヨーロッパへの航空券は

ヨーロッパ空港

 

日本からヨーロッパへのフライトはさまざまです。ゲートウェイはパリ(フランス)、フランクフルト(ドイツ)、ローマ(イタリア)、ロンドン(英国)、アムステルダム(オランダ)、マドリード(スペイン)など。これらの都市へは直行便が飛んでいます。さらに香港、シンガポール、ドバイ(アラブ首長国連邦)、イスタンブール(トルコ)などを経由する経由便もあります。ツアーに参加せず自分でチケットを取ろうとすると行き方も料金もたくさんありすぎて何がなんだか。

 

そんなとき、ぜひ活用してもらいたいのが第一回目でお教えしたスカイスキャナー。東京や大阪、福岡など自分が出発する場所からパリやロンドンなど行先と日付を入力すると直行便、経由便共にフライトの詳細と料金がリストとして一括表示され、比較検討が簡単!そのまま予約に進むことも可能ですが、経由便だとどれくらい安くなるのか。1日ずらすとどれだけ価格が違うのか。まずはあれこれ設定を変えながらどれだけ料金が違うのかをリアルに実感してみてください。

 

おひとりさま旅が初めてならばやはり直行便が便利かつ楽。航空会社によっても料金は変わってくるのでそれもチェックを。また、マイルを貯めているのならば利用航空会社がどのアライアンス(エアラインが加盟するチーム)か、マイルが貯まるのかなども要確認です。

 

最新の現地情報・安全情報チェックも

 

「ヨーロッパに行きたいのだけれど安全ですか?」

 

最近、こういう質問をされることが増えています。テロや自然災害など海外のニュースは嫌なものばかり。「どこが安全か」という質問の答えはひとつではないですが、より旅を安全かつ安心して楽しむためにぜひ、知ってほしいのが「たびレジ」です。

 

「たびレジ」は外務省が運営する無料のネットサービスで事前に訪問国・都市、宿泊ホテルといった旅先を入力しておくと大使館・領事館など在外公館から発信される日本語での緊急情報が自分のメールに送られてくる登録システムです。部長もひとりで海外へ行く場合は必ず登録。自分が今、どこにいるのかを誰かが把握してくれているという安心感はとても大きなものです。

 

♪♪♪寺田部長、今月の出張!バリ島(インドネシア)

寒い東京を脱出、日本人好みのリゾートをいくつかチェックするためバリ島へ。雨季が終わりかけという季節で快適な天候でした。

最初に訪れたのは話題の星のや バリ

星のやバリ2

ゆるやかに傾斜した渓谷沿いに誕生した星のやとして初のアジアンリゾート。バリ島には世界遺産に登録されたスバックと呼ばれる稲作システムが古くから継承されていますが、リゾート内にも棚田へと引き込まれる水源となる川が流れ、バリ島の文化を意識させてくれます。

星のやバリ1

日本人シェフによるバリニーズに和のテイストを組み込んだ創作メニューなどダイニングも印象的。満月に近い時期だったので森にたたずむリゾートのシルエットも美しく、幻想的なムードに酔わされました。

 

 

もうひとつ、次回ぜひ家族と共に来たいと思ったのがザ・サンタイ。

 

1サンタイ

2ベッドルームと3ベッドルームのヴィラというレジデンシャルなリゾートでゆったりとした空間に専用プール、キッチン、リビングルームを完備。この広々とした空間は日本ではなかなか体験できないもの。希望すればヴィラ内でバーベキューなどもできるので仲のいいグループで過ごすのも楽しそう。

 

2サンタイ

 

毎年のように新しいリゾートが誕生するバリ島はいつだって目が離せない存在です。

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